歯と身体

林歯科のHPのリニューアルに伴い、掲載済みのコラムを読み返してみたところ、内容が色褪せていないのに我ながら驚くとともに、複雑な思いになりました。毎日新聞に2000年4月から12回に渡って連載したものです。12年の歳月が過ぎましたが、今でも新しい情報として充分通用します。

一般の読者向けに内容も分かりやすく書いたのですが、今でも歯科医や歯科技工士、歯科衛生士の皆さんが知らない事も多く載っています。旧態依然の歯科界に軽い絶望を覚えますが、今日から順次再掲載いたしますので、一般の方はもちろん不勉強な歯科界の人達もぜひお読み下さい。

歯と身体

噛み癖とマッサージ - リハビリ編

歯の治療と言えば、詰めたり、被せたり、入れ歯を入れる等、噛むための道具の修理が主で、その道具(歯)の使い方である顎の動かし方まで治療する。

と言う視点が欠けていました。顎の動かし方(噛み方)は百人百様でその人独自のものですが、それが正しいのかを判断し、もし偏りがあればリハビリをし、修正しなければなりません。

例えば、右側の歯ばかりで噛む癖のある人は、必然的に使用頻度の高くなる右の歯が壊れやすくなり、左右の歯の寿命に差が出るばかりでなく筋肉も偏り、首や肩の懲り、腰痛、頭痛等、様々な症状の原因にもなってしまうのです。

それらを予防するためにも自分

なぜ口(歯)の不調和が全身に影響するのか?-構造編-

私達人類の最大の特徴である直立二足歩行は、手が自由に使え、脳が大き く発達することをもたらしましたが、その分、ボウリング程もある重い頭が一番上にあるなんとも不安定な構造になってしまったのです。

二本の足で自由な動き をするには、この頭を常に安定させなければなりません。この重い頭を支えるために、太くて強靭な筋肉が首の周りに付いており、これらの筋肉を適度に緊張さ せることで身体バランスを保っています。

しかし、この筋肉が過緊張の状態になると、筋肉のなかを通っている血管や神経を圧迫し血行不良や神経伝達を阻害し てコリや痛み、しびれ等の症状を全身に引き起こします。 ...

なぜ口(歯)の不調和が全身に影響するのか? -システム編-

噛み合わせに不調和があるとなぜ全身に様々な症状がでるのでしょうか?それを説明するために、私たちの身体を大 きく二つに分けて見ましょう。ひとつは骨や筋肉、皮膚といった構造体として、もう一つは、呼吸、消化、免疫、歩行といった働き(システム)です。システム というのは、『複数の要素がお互いに影響して行われる複雑な働きのこと』です。口という器官も全身のなかにある様々なシステムのひとつです。

例えば、口の 中一杯のご飯の中から、一本の髪の毛をこともなく選り分けて取り出すことができます。なにげない日常の動作ですが、唇、歯、舌、下顎などが協調して初めて できる動作なのです。

食 ...

歯と身体

虫歯が全くないという人は極めて稀です。あの耐え難い痛みは誰もが一度や二度は経験していることでしょう。歯医 者での治療もドリルで削ったり、抜いたりとまた痛い思いをします。

一本でも歯を失うと食べ物が噛みづらくなったり、発音に支障がでたり、見た目が気になっ たりします。そうなりたくない為に、せっせと歯磨きに励んでいるのでが、残念ながら虫歯や歯周病を完全に予防する方法は確立されていません。

歯科医院が増え続けている事がそれを裏付けています。皆さんも心のどこかで歯がだめになったら歯医者に行って治してもらえばいいとの思いが強いのではな いのでしょうか。

そうした ...

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