技工力その2

今、日本では歯科医が増え過ぎて歯科医師過剰となっています。当然、歯科界はこの過当競争の中で各医院特色を出して生き延びようと必死です。

しかし、その特色の出し方が偏っています。とにかく、まずはインプラント、そして矯正、審美、レーザーに集中しています。本来の歯科の役割は、咬合関係の回復を基本に据えた、顎・口腔機能の正常範囲内への整復、維持です。これを考えると、まず、歯科として特色を出す場合にはこの目的に合ったものであることが第一でしょう。

つまり、技工力です。全ての歯科医院が院内に信頼出来る技工士さんを置き、その技工力を売りにするのがまっとうというものです。例えば、当医院で使用する金属は高カラットの金合金以外、全てのケースで熱処理をしています。とか、(金属は熱処理をしていない段階では鋳物であり金属のきちんとした良い特性が出ません。)当医院では入れ歯は合うまで追加費用なしで作ります。とか、考えれば当たり前のことですが、こういうことが売りになると思うのですが。

以前、林歯科の患者さんで上の前歯の状態に不安があるので、いわゆる仮歯の状態で長期に渡り管理していました。この方がアメリカ(大都市のひとつ)に数年行ったのですが、その時アメリカで治療を受けた際、この仮歯はすばらしい、どこで作ったのかと再三聞かれたそうです。これも技工力のたまものです。しかし、本当はそれ位の仮歯を入れるのが当たり前なんですが。日本もアメリカも本質を見る目を失っているな。(林晋也)

 

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