「自宅で歯列矯正」は絶対にやってはいけない…噛み合わせが悪化、全身に悪影響 | 文=林晋哉/歯科医師

新型コロナウイルスの感染拡大防止として、外出自粛が要請されました。在宅勤務の奨励や小売業の営業自粛で、多くの人が自宅で過ごす時間が長くなりました。こうした在宅率の高さに目をつけたかのように、手軽に歯並び矯正ができると謳った「自宅で矯正」の広告が目につくようになりました。“LINEを使った歯科矯正サービス”や、“月3万円で通院なし”といった謳い文句で、何社かがインターネット上で展開しています。

いずれも歯並びが気になる人を「自宅で手軽、低価格、短期間」という魅惑的な言葉でその気にさせて集客し、矯正医と結びつけるビジネスモデルで、医療とは程遠い新手の集客業です。

この「手軽、低価格、短期」の矯正法は、透明のマウスピースを使って行います。ワイヤーで固定する方法ではなく、自分で着脱できるので「自宅で矯正」が可能というわけです。

仕組みはこうです。はじめに歯型やスキャナーで歯並びの現状を計測します。それを元に、歯並びが揃うまでの歯の動きをAI(人工知能)でシュミレーションし、歯の移動過程を想定します。その各段階の形状に合わせたマウスピースを3Dプリンターで制作、これを食事の時を除いて1日約20時間、装着します。はじめはきつく感じられ、痛みもあるのですが、歯が動くにつれ違和感はなくなります。2週間をめどに次の段階のマウスピースへと順次変えていき、数カ月後に歯並びが揃っているという方法です。いかにも手軽で最先端の方法のようですが、そんなことはまったくありません。

【続きを”Business Journal“ニュースサイトで読む】 ➡️ httpss://biz-journal.jp/2020/05/post_154302.html


林歯科
〒 102-0093 千代田区平河町1-5-4 平河町154ビル3F 
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【動画・わりばし法】『わりばしを口に乗せ30分仰向けになる。』たったこれだけの方法

わりばし法

【動画】わりばし法

まず、わりばしを割って一本にします。その一本のわりばしを軽く唇で挟みます。決して噛んではいけません。『口にのせる』感覚です。これで歯と歯が接触し ない状態になり、口のまわりの筋肉が緩みます。そのまま仰向けになり、全身の力を抜いていきます。全身の力を抜くのは意外に難しいですが、繰り返すうちに コツが掴めてくるはずです。

この体勢を30分以上続けます。注意点としては、蒲団やベットなどの柔らかいところではなく畳やカーペットなど、比較的固いと ころに仰向けになることと、体を冷やさない、急に起き上がらず、起き上がる時は充分体をほぐしゆっくり立ち上がって下さい。また、仰向けになった時背中や 腰が痛い人はタオルなどを当てて下さい。膝を立てても構いません。

 

『わりばしを口に乗せ30分仰向けになる。』たったこれだけの方法

 『わりばしを口に乗せ30分仰向けになる。』たったこれだけの方法ですが、多くの人が頭痛、肩こり、腰痛などが軽減または消失したりと顕著な効果を体験しています。

それ以外にも、整形外科、脳神経科、内科、はては心療内科にまでかかっても7年間とれなかった左半身のしびれが殆ど無くなった人や、導眠剤 を飲まなければ眠れなかった人が割りばしだけで眠れるようになったりしています。噛みしめや歯ぎしりなどの悪い癖は想像以上に全身に悪影響を与えているのです。

わりばし法を毎日行うことで、それらの悪い癖を治し、口のまわりの筋肉はもちろん、全身の筋肉をリラックスさせましょう。たとえ顕著な効果がなくとも、一日一回全身の筋肉を緩めることで、心身のストレスを和らげることができます。副作用はありませんので、噛みしめや歯ぎしりの自覚が無い人もぜひ下の動画を参考にしてお試し下さい。

【動画】わりばし法

わりばし法

まず、わりばしを割って一本にします。その一本のわりばしを軽く唇で挟みます。決して噛んではいけません。『口にのせる』感覚です。これで歯と歯が接触し ない状態になり、口のまわりの筋肉が緩みます。そのまま仰向けになり、全身の力を抜いていきます。全身の力を抜くのは意外に難しいですが、繰り返すうちに コツが掴めてくるはずです。

この体勢を30分以上続けます。注意点としては、蒲団やベットなどの柔らかいところではなく畳やカーペットなど、比較的固いと ころに仰向けになることと、体を冷やさない、急に起き上がらず、起き上がる時は充分体をほぐしゆっくり立ち上がって下さい。また、仰向けになった時背中や 腰が痛い人はタオルなどを当てて下さい。膝を立てても構いません。

 

『わりばしを口に乗せ30分仰向けになる。』たったこれだけの方法

 『わりばしを口に乗せ30分仰向けになる。』たったこれだけの方法ですが、多くの人が頭痛、肩こり、腰痛などが軽減または消失したりと顕著な効果を体験しています。

それ以外にも、整形外科、脳神経科、内科、はては心療内科にまでかかっても7年間とれなかった左半身のしびれが殆ど無くなった人や、導眠剤 を飲まなければ眠れなかった人が割りばしだけで眠れるようになったりしています。噛みしめや歯ぎしりなどの悪い癖は想像以上に全身に悪影響を与えているのです。

わりばし法を毎日行うことで、それらの悪い癖を治し、口のまわりの筋肉はもちろん、全身の筋肉をリラックスさせましょう。たとえ顕著な効果がなくとも、一日一回全身の筋肉を緩めることで、心身のストレスを和らげることができます。副作用はありませんので、噛みしめや歯ぎしりの自覚が無い人もぜひ下の動画を参考にしてお試し下さい。

【動画】わりばし法


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歯列矯正はやるべきか?矯正後に頭痛や視力低下、不眠で苦しむ人も

世界的人気ロックバンド「QUEEN(クイーン)」のボーカル、フレディ・マーキュリーを描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』(20世紀フォックス映画)は、11月9日に公開されてから1カ月を過ぎても観客動員は右肩上がりで、世代を超えた幅広い支持を得ています。クイーンの楽曲『ウィ・ウィル・ロック・ユー』『伝説のチャンピオン』『ボヘミアン・ラプソディ』などは、世界中で愛され誰もが知っている名曲です。筆者もこれらの歌は大好きなのですが、クイーンやフレディについて詳しく知っているというわけではありませんでしたし、特に関心を持っているわけでもありませんでした。

しかし、あまりにもこの映画が高評価なので、先日、映画館に足を運んでみました。満員の観客のひとりになって見始めたのですが、すぐに馴染みのある楽曲に彩られたフレディとクイーンの物語に引き込まれ、まるでドキュメンタリーを観ているかのような完成度の高さに感動し、高評価にも納得しました。特に主人公のフレディを演じたラミ・マレックの演技は素晴らしく、まるで本人が乗り移ったかのような怪演で、アカデミー主演男優賞は彼が手にするのではないかと思うほどでした。

そのラミ・マレックの再現性の高さで特筆したいのは、彼の口元です。

フレディ本人はいわゆる出っ歯で、幼い頃のあだ名は“バッキー”(bucky:出っ歯をからかう言葉、「buckteeth」をもじったもの)で、コンプレックスも持っていたそうです。この映画の中でも、フレディの歯並びは侮蔑的な意味合いで触れられるシーンが3度ほど描かれています。しかし、実際の彼は前歯を矯正するべきというアドバイスには、歯並びを変えることで歌声に影響が出ることを恐れ、絶対に応じなかったそうです。筆者は彼のこの決断を強く支持します。

なぜ、出っ歯のままでよかったのか

おそらく今でも、「フレディは歯列矯正すればよかったのに」との意見を持つ人は、矯正歯科医を中心にいるでしょう。しかし、少なくとも、成人してから前歯を引っ込める歯列矯正などしていたら、彼の並外れた歌唱力は発揮できず、クイーンの名曲の数々も生まれなかったでしょう。我々が感動を受ける幸運も得られなかったはずです。

歯並びは、すべての永久歯の歯根が完成する20歳前後に完成しますが、乳歯の時代から長い年月をかけて、ほかの体の部位(骨や筋肉、臓器、組織など)や心の成長と共に、各人固有の歯並びと共に「かみ合わせ(動的機能)」を獲得します。

その歯が並ぶ口の奥には声帯もありますから、発音や発声に必要な声帯の機能も歯並びと調和しています。さらに、発音や発声に欠かせないもうひとつの重要な臓器が舌です。舌は「あっかんべー」をした時のように平べったい形を思い浮かべがちですが、実は下図のように口の中いっぱいを満たす大きな筋肉なのです。

前歯を内側に引っ込める歯列矯正をした場合、前歯が内側に移動することで口の中の容積は小さくなります。しかし、舌の大きさは変わりません。すると、狭くなった口腔に収まらない舌を噛みやすくなります。噛むととても痛いので、噛まないように常に舌を引っ込めるようになります。舌は前に出す分には簡単でつらくはありませんが、舌を後ろに引く動作は、口の周りや首のあたりが緊張し、かなりつらくなります。長く続けると痛みやコリも発生します。

歯列矯正で舌を後ろに引く動作を強いられれば、声帯にも悪影響が出ることは容易に想像できます。もし、フレディがこの状態だったら、あの美声は生まれなかったことでしょう。歯列矯正をしなかった彼の判断は正しかったのです。

成人になってからの歯列矯正は、口の周りだけでなく、顎の痛み、首や肩のコリ、頭痛、視力低下、不眠、パニックなどを引き起こす場合もあり、実際にそうした症状を訴える患者さんは、筆者のクリニックに途切れることなく来院されているのです。

フレディは、他人から何を言われようとも、ありのままの歯並びだったからこそ才能を発揮できたのです。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』を見ると、初めに彼の口元に違和感を覚える人もいると思いますが、見終わる頃には、この出っ歯こそがフレディの個性であり、彼そのものだと受け止めているはずです。エンドロールで流れる実物のクイーンの演奏場面で映し出されるフレディの口元に対して違和感を覚えることはなくなっているでしょう。

歯並びと口の機能とは密接に関連しています。この映画を通じて安易に歯列矯正をしないことの重要性もフレディは教えてくれているのです。 

矯正の副作用についての詳細は、当サイト記事『歯列矯正は超危険!全身に深刻な副作用のおそれ…食事や口の開閉が困難になる例も』をご参照ください。(文=林晋哉/歯科医師)

ニュースサイトで読む: httpss://biz-journal.jp/2018/12/post_25798_2.html
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●林 晋哉(歯科医師)
1962年東京生まれ、88年日本大学歯学部卒業、勤務医を経て94年林歯科を開業(を併設)、2014年千代田区平河町に診療所を移転。「自分が受けたい歯科治療」を追求し実践しています。著書は『いい歯医者 悪い歯医者』(講談社+α文庫)、『子どもの歯並びと噛み合わせはこうして育てる』(祥伝社)、『歯医者の言いなりになるな! 正しい歯科治療とインプラントの危険性』(新書判) 、『歯科医は今日も、やりたい放題』(三五館)など多数。
林歯科HP:https://www.exajp.com/hayashi/


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日本人の「噛む力」の弱まり、深刻な健康被害の恐れ…IQ低下や認知症リスク増大

「Thinkstock」より

食べ物をひと口食べたタレントが、さもおいしそうに「柔らか~い!」と発した後、2~3回だけ噛んで飲み込んでしまう――。グルメ番組でよく観るシーンです。本来「柔らかい」は食感のことで、味覚ではありませんが、“柔らかい=おいしい”はすっかり定着してしました。しかも悪いことに、柔らかい食べ物はよく噛みません。

 食べ物に柔らかさを求めるようになった始まりは、30年ほど前のことです。1980年代に噛めない子供が増えてきたと、幼稚園の現場や専門家からの指摘が相次ぎ、マスメディアでも取り上げられ、一時社会問題になったことがありました。ところが、その解決法は食品の軟食化でした。子供の好むお菓子メーカーをはじめ、食品会社や外食産業も柔らかさに重点を置いた食品開発に力を注ぎました。噛む力を鍛える方法よりも、食べ物を柔らかくして噛まずに済ませるほうへ進んでしまったのです。

 噛む力が弱くなると、さまざまな弊害が生じます。噛む筋肉や顎の骨が十分発達せず、歯並びの乱れや顎関節症の原因になります。弊害は口だけではありません。視力低下もそのひとつで、5歳児を調査したところ、咬合力が1キログラムにも満たない子供が「硬い」と感じた食べ物は、なんと「ほうれん草」でした。この子が中学生になった時の視力は0.2。一方、5歳の時に咬合力が47キログラムだった子供が中学生になった時の視力は1.5だったという調査結果が報告されています。このほかにも、よく噛まない子供はIQの低下につながるという実験結果も報告されています。

 噛む効用は子供だけでなく、よく噛むことによって顎が動き、脳に流れる血量も増え、脳神経が刺激されて脳が活性化するため、ボケや認知症の予防にも通じます。大人でも、よく噛む習慣が大切です。

 食事以外で、噛む回数を増やし、噛む力も身につくのがガムなのですが、そのガムを噛んでいる人を最近見かけなくなったと思っていました。そんな矢先に報じられた「週刊朝日」(朝日新聞出版/10月7日号)記事『“若者の「ガム離れ」 理由は“面倒くさいお菓子”だから?』によると、実際にガムが売れなくなっているようです。

 同記事の中でロッテの担当者は、「聞き間違いかと思いましたが、ガムを『硬い』と感じる若者が少なからずいて衝撃でした。我々が考える以上に、若者や子どもの噛む力が弱っている。噛むことへの意識が変わってきたのではないでしょうか」と嘆いていますが、そのロッテも2009年に柔らかいガム「噛むとやわらかロッテのフィッツ」を発売して自ら軟食化に加担しており、本末転倒です。

軟食化が始まって30年の時が過ぎ、生まれたときから柔らかい食べ物に囲まれて育った“軟食ネイティブ”の噛めない若者が、ガムは硬くて面倒くさいと敬遠しても仕方ないのです。彼らの好きなのは、噛まずに食べられる「フリスク」や「ミンティア」といったタブレット菓子です。ちなみに、これらの商品の原料は人工甘味料と添加物です。食べ過ぎれば、噛まないだけでなく味覚障害も懸念されます。

 軟食ネイティブもすでに2世代目に入っています。噛まない弊害を避けるためには、親子で意識して噛む習慣をつけなければなりません。では、どのように噛む習慣をつければよいのでしょうか。

よく噛む習慣を身につける方法

【乳児から幼児期】

・できるだけ長く母乳で育てる。母乳は乳首をよく噛まないと出ないので、自然と顎を鍛えることになる。乳歯が生え揃った時に、よく噛めるための準備期間でもある。ミルクの場合は、噛まないとミルクが出ないように人間の乳首を模したタイプを使うこと。

・離乳食はいらない。歯が生え揃わなければ噛めないのは当たり前。早い離乳食は噛まずに飲み込むことを覚えて、噛まない習慣が身についてしまう。胃腸などの消化器も固形物には対応できない。食物アレルギーの原因になるともいわれている。

・乳歯が生え揃う3歳以降は、柔らかいもの(ご飯など)でもよく噛むように、親が手本を示す。楽しそうにモグモグ噛んで見せれば、子供も真似をする。

・幼稚園以降は、料理の具材を大きくして、自然に噛む回数が増えるようにする。水やジュースで口の中の食べ物を流し込まないようにする。

・「早く食べなさい」とは言わず、食事は良く噛んで食べるものだと覚えさせる。

・親が楽しそうに噛む姿を常に見せる。

【小学生以降~大人まで】

・1食に1回、ひと口分の食べ物の形がなくなるまで噛んで数を数えてみる。

・できれば「ひと口30回」を実践する。
 
・ガム(ノンシュガーのもの)で1日当たりの噛む総数を増やす。

よく噛めば、さまざまな好影響がある?

 筆者は以前より、小中学校の昼食後の5時間目の冒頭15分位は、ガムを噛ませることを提案しています。眠気覚ましにもなるし、口腔内の清掃にもなるし、何より学習効果が上がります。一石何鳥もの効果が期待されるのですが、実践されたと聞いたことはありません。もし、これが行われ、10年、20年とその経過を追っていったら、健康度、学力などさまざまな面に好影響が表れるものと確信しています。

 健康を左右するのは食の質と量ですが、軟食化の時代にあっては、よく噛む習慣が能力の発揮やボケ防止などに結びつきます。

 よく噛む習慣は、何歳から始めても遅くはありません。年令に応じたよく噛む方法を実践してみてください。

(文=林晋哉/歯科医師)

●林 晋哉(歯科医師)
1962年東京生まれ、88年日本大学歯学部卒業、勤務医を経て94年林歯科を開業(を併設)、2014年千代田区平河町に診療所を移転。「自分が受けたい歯科治療」を追求し実践しています。著書は『いい歯医者 悪い歯医者』(講談社+α文庫)、『子どもの歯並びと噛み合わせはこうして育てる』(祥伝社)、『歯医者の言いなりになるな! 正しい歯科治療とインプラントの危険性』(新書判) 、『歯科医は今日も、やりたい放題』(三五館)など多数。
林歯科HP:https://www.exajp.com/hayashi/


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