新型コロナ、「口の状態」が悪いと重症化しやすい?歯周病対策+“使える入れ歯”→軽症化 | 林 晋哉

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Business Journal 連載記事 | 「目からウロコの歯の話」 文=林晋哉

第27回 新型コロナ、「口の状態」が悪いと重症化しやすい?歯周病対策+“使える入れ歯”→軽症化

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、健康被害にとどまらず、感染拡大を予防するためにコンサートやスポーツなど各種イベントの中止、旅行、宴会、会食などの自粛による経済活動の停滞を生じ、さらに安倍晋三首相の唐突とも思える全国すべての公立校の臨時休業の要請など、社会に混乱を招いています。

こうした過度とも思える対策を取らざるを得ない要因は、新型コロナウイルスに感染し、発症した場合の決定的な治療法や、発症を未然に防ぐワクチンが現時点ではないことだと考えられます。

しかし、時間の経過とともに新型コロナウイルスの実態も報告されるようになってきました。

WHO(世界保健機関)は2月20日までに、中国で感染が確認された5万5924人のデータについて分析した結果を、以下のように発表しました。

・感染から発症までは、平均で5日から6日。
・感染者のおよそ80%は症状が比較的軽く、肺炎の症状がみられない場合もある。
・呼吸困難などを伴う重症患者は全体の13.8%。
・呼吸器の不全や敗血症、多臓器不全など命にかかわる重篤な症状の患者は6.1%
・重症や死亡のリスクが高いのは、60歳を超えた人や高血圧や糖尿病、循環器や慢性の呼吸器の病気、がんなどの持病のある人。
・全体の致死率は3.8%(5万5924人の感染者のうち死亡したのは2114人)
・80歳を超えた感染者の致死率は21.9%

新型コロナウイルスがインフルエンザなどと違うもうひとつの特徴として、子どもの感染例が少なく症状も比較的軽いということ。19歳未満の感染者は全体の2.4%で、重症化する人はごくわずかとも報告されています。

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●林 晋哉(歯科医師)
1962年東京生まれ、88年日本大学歯学部卒業、勤務医を経て94年林歯科を開業(を併設)、2014年千代田区平河町に診療所を移転。「自分が受けたい歯科治療」を追求し実践しています。著書は『いい歯医者 悪い歯医者』(講談社+α文庫)、『子どもの歯並びと噛み合わせはこうして育てる』(祥伝社)、『歯医者の言いなりになるな! 正しい歯科治療とインプラントの危険性』(新書判) 、『歯科医は今日も、やりたい放題』(三五館)など多数。近著は『入れ歯になった歯医者が語る「体験的入れ歯論」: -あなたもいつか歯を失う』(パブフル)。

林歯科HP:httpss://www.exajp.com/hayashi/


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