週刊朝日ムック「Q&Aでわかる いい歯医者」

本日(7月31日)発売の週刊朝日ムック「Q&Aでわかる いい歯医者」に回答者として載っています。
チーム取材で広範囲に歯にまつわるQ&Aを取り上げています。

丁寧な取材と構成で有益な情報も多いのですが、歯医者の広告雑誌の感も否めません。

結局、どれが本物の情報かを見抜く力が試されているようです。

林歯科の回答箇所の要約を下記に掲載します。

林裕之






Q139

インプラントにするか、さし歯・入れ歯にするかで悩んでいる

 

A

両方の専門医の意見をよく聞いて、納得したほうを選びましょう

 

残った歯の根を利用して人工歯を固定するのがさし歯。チタンなどの人工歯根を骨に埋め込み、それを使って人工歯を固定するのがインプラントです。

最近では審美性や自然歯と同様な感覚が得られる機能性で、インプラントの人気が上昇しています。

しかし、入れ歯専門医からは否定的な意見も少なくありません。林歯科(東京)院長の林晋哉歯科医師はこう言います。

「インプラントは外科手術が必要で、治療期間も長期にわたります。万が一失敗したときには、肉体的、精神的、費用的に大きな代償を払わなければならないため、おすすめできません」(林歯科院長・林晋哉歯科医師)

インプラントは、体質や持病、骨の量などの理由で、患者によっては処置できないこともあります。

「インプラントは一度入れてしまうとやり直しが困難ですから、歯科医選びはより慎重にしてください」(あいぼりー歯の相談室室長・須藤哲生氏)

それぞれの長所短所を公平に説明してくれる第三者か、両方の専門歯科医の話をじっくり聞いて、判断すべきです。

 

 

Q153

どんな入れ歯安定剤を選べばいいの? 

 

A

あくまでも補助的なもの困っている場合は、歯科医に相談を

 

入れ歯安定剤とは、入れ歯が痛くなったり、ゆるくなったりしたときに、歯科医で入れ歯を調整するまでの間に、応急処置的に使うものなのです。


入れ歯安定剤には、歯と粘膜を粘着作用でくっつける義歯粘着剤と、歯と粘膜のすきまをうめるホームリライナーがあり、パウダータイプ、クリームタイプ、クッション

タイプ、シートタイプとさまざまなものがあります。


どの種類をつかうべきなのか、使ってもいいのか、歯科医に相談してください。


「入れ歯があわないのは、なんらかの原因があるはずです。その原因をつきとめて取り除くのが治療や調整であり、入れ歯安定剤を使うのは単なる対症療法にすぎません」


と話すのは、林歯科院長の林晋哉歯科医師です。補助的に正しい使い方をすれば入れ歯の安定の補助として効果がありますが、長期間使ったり、歯科医に内緒で使用していると治療に影響することもありますので、使っている場合は歯科医に伝えてください。

 

 

Q155

入れ歯が悪いと残った歯にも悪影響が出る?

 

A

かみあわせがくずれて健康な歯にストレスがかかります。

 

歯を抜けたままにしておくと、残った歯に悪影響を与えてしまいますが、合わない入れ歯を使うのもまた、残りの歯に悪影響を与えます。

入れ歯の状態が悪くて思うようにかめないと、健康な自分の歯で悪い入れ歯をかばいます。すると、健康な歯に余計な力がかかり過ぎて、歯を傷める原因になってしまうのです。


また、そうしたかみかたを続けていると、かみ合わせが悪くなってきます。かむための筋肉が不自然な動きになり、筋肉が緊張して血管や神経を圧迫したり、歯周病やむし歯の原因にもなります。


さらに、血行障害や神経の圧迫、ホルモンバランスの乱れなど、からだ全体に何らかの影響をおよぼすこともあるといわれています。


このように、悪い入れ歯をそのまま放置しておくのは、歯を抜けたままにしておくのと同じぐらいよくないことなのです。入れ歯の調子がよくないと感じたら、できるだけ早く歯科医に相談して、調整してもらってください。


そもそも、一発勝負でピタリと合う入れ歯はなかなかありません。面倒に思えるかもしれませんが、何度もやり直しがきくというのは、入れ歯の利点でもあります。入れ歯はブリッジやインプラントなどとは異なり、作り直しによって歯やからだを傷めることが、ほとんどないからです。


入れ歯を入れたら、定期的に口のなかを診てもらう、車検ならぬ「歯検」という考え方を持ってはいかがでしょう。口の中の状態が常にチェックされることになり、残った健康な歯を守ることにもつながります。


入れ歯の調子がおかしくなっても調整をおこたらず、口の中への悪影響を未然に防いでいけば、残っている自分の歯を少しでも長く保つことが可能です。


もちろん、気をつけても自分の歯を残せない場合もあるでしょう。そのとき、いかに患者の精神的・肉体的な負担を取り除いていくか考えて治療を行うことが、歯科医の大切な役割だと林歯科(東京)の院長・林晋哉歯科医師は話します。


「患者さんが部分入れ歯で苦労することなく、ゆっくりと歯を失い、気がついたら不具合の無い総入れ歯になっていた。そう思ってもらうことも、大切なのです」


患者の全身の健康まで考慮して治療に挑んでいる歯科医が、本当の名歯科医である、ということができるかもしれません。


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