理想のかみ合わせ?

今では、「かみ合わせ」と「全身」が密接に関わっていることは常識的になってきてはいますが、我々が林歯科を始めた12年前はまだまだ認知されておらず、うさんくさい目で見られることもしばしばでした。

当初は、我々も個人にとって理想のかみ合わせが存在し、それが得られれば魔法のように様々な身体的症状が消失するかのように捉えていた面が強くあり、そして研究していました。

しかし、現在では、そういう一つとしての理想的なかみ合わせは存在し得ないと考えています。やはり、身体全体に多く存在するシステムの連動の中の一つとしての顎・口腔系があり、そして顎・口腔系に最も影響を与えやすい要素として「かみ合わせを」を捉えると一番しっくり来るというところです。

突き詰めれば、脳のシステムに依ることであり、わかっていないことの方が多い分野ですが、その中でも「複雑系」と「脳とクオリア」茂木健一郎著という本との出会いがこの考え方、捉え方を示唆してくれた大きな要因です。(これらの本は、歯科のことだけではなく全てに通じる内容ですので、興味のある方は是非読んでみて下さい。

たがが「かみ合わせ」されど「かみ合わせ」。謎迷いていますが、非常にディープな命題です。

林 晋哉

複雑系;科学革命の震源地・サンタフェ研究所の天才たち 新潮文庫

M.ミッチェル ワールドロップ (著), Mitchell M. Waldrop (原著), 田中 三彦 (翻訳), 遠山 峻征 (翻訳)

脳とクオリア;なぜ脳に心が生まれるのか

茂木 健一郎 (著) 日経サイエンス社


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