72歳(来院当時)の男性は、上の歯に1本入れたインプラントが痛いということと、歯の欠損が増えてきたため治療して欲しいということで来院されました。
インプラントを入れた時に痛い思いをしたので、もうインプラントは入れたくないということでした。
いらした時にはインプラントに対合する下の歯が割れてグラグラしていました。おそらく、もともと弱っていた下の歯が、上のインプラントの歯に負けて割れてしまったのです。
インプラントは、うまくいくと治療した歯自体はかなりの強さで噛めるようになるのですが、そのせいでブリッジとしてつないだ周囲の自分の歯や噛み合う相手の歯に害を及ぼしてしまうことがあるのです。
この方は割れている歯を抜いて、治療用義歯を入れて、入れ歯に慣れてもらい、咀嚼システムを回復させながら最終的な義歯を入れました。
この患者さんは、その後、定期的にメンテナンスにいらして、もう3年ほど経っています。
結局入れ歯で間に合うのですから、痛い思いと回りの歯をダメにしたインプラントは何だったのでしょう?
「歯医者の言いなりになるな!」角川oneテーマ21新書より抜粋