スポーツ選手や芸能人のなかには、美容歯科や矯正など、見た目を重視した様々な治療を受けている人が大勢います。
不自然に真っ白な歯をしている人も目立ちます。人に見られる職業柄やむを得ない面もあると思いますが、長い人生における将来のことを考えると、悲惨なことになるのが目に見えているのです。
よくあるパターンは、歯並びと歯の色を変えるために、健康な歯を全部一回り小さく削って人工の白い歯をかぶせ、見た目を変えるという方法です。
見た目はきれいに並びますが、当然、それまでの自分の歯とは噛み合わせが変わります。
咀嚼システムも変化して体調がおかしくなることもあり、そうした患者さんが私の所に来院されるのです。
無理な治療は歯の寿命を縮めます。ある有名な女優さんもその無理な方法で歯を繰り返し治療して、まだまだ若いのに抜かざるを得ないようになってしまいました。
スポーツ選手の場合も不自然に白い人工の歯にしている人たちの中には、体調をくずしたり、シーズン中にケガをするといったアクシデントを招いてしまい、自ら選手生命を絶ってしまうという人もいると思います。
歯は人に見せるためにあるのではありません。安易に歯を削ってはいけません。