インプラントは「骨に刺さった棘」

第二のインプラントの問題は、生着しない恐れがある、ということです。簡単に言えば、きちんとくっつかない危険がある。インプラントに関するトラブルで一番多いのは、「ちゃんと付かなかった」ということです。

土台を骨に打ち込むのだから、簡単には落ちないのではないか――。そう思う人も多いかもしれません。しかし人工歯根は、人体にとって異物です。どんなに適合性のある素材を使ったところで、異物であることに変わりはない。

人体には、異物を排出する働きがあります。たとえば指に刺さった棘を放置しておくと、炎症が起こります。これは棘という異物を排出しようという免疫反応です。炎症によって皮膚が塞がれ、やがて棘が排出されるわけですが、同じことがインプラントにも起こるのです。ある生理学者は、インプラントを指して「骨に刺さった棘」と言っていますが、これはまさに正鵠を射た表現だと思います。


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