歯科インプラント治療による「危害」
夕べのクローズアップ現代は総花的で突っ込みどころ満載。自分の見解をまとめるのに少し時間が必要です。
そこで、そもそも昨日の番組や新聞報道の元となった国民生活センターが何を訴えたのかを改めて見てみました。
国民生活センターのホームページには歯科インプラント治療で危害を受けたという相談をもとに、主な相談事例、その問題点、消費者へのアドバイスなどを詳しく掲載しています。
歯科インプラント治療に係る問題-身体的トラブルを中心に-
このサイトをよく読んでいただければ、その後の各種報道がなぜなされたのか、よく解ります。インプラント危害の事態は深刻で、逼迫しているのです。
その中でも私は、この国民生活センターのホームページに記載されている「危害」の概念に注目しました。
曰く:”(注)国民生活センターでは、全国の消費生活センターに寄せられた相談のうち、商品・サービスや設備等によりけがをしたり体調不良や身体的なトラブルを申し出た事例を「危害」と分類している。”
歯科治療も消費を伴う医療サービスですから、例え過誤や過失であっても、痛み、腫れ、しびれ、など新たな外傷や体調不良など、別の症状が出た場合は医療者側が与えた「危害」と捉えて対処、予防に努めるべきです。
医療行為の能動的主体は医療者側にあるのは明白ですから、危害を加えるのは常に医者や歯医者でしかないのです。
まず、医療過誤から医療危害への認識転換が、不幸な事例をなくす近道だと思います。
成功率90%と喧伝されるインプラントですが、必ず10%のインプラント危害が発生します。
夕べの番組を見ても、歯科医側の体制が変わるまではインプラント治療を受けないことが最善策です。