NHKBS1 『虫歯を治せず死亡 米国人の歯がピンチ?』

 

メキシコの歯科医

一昨日(5/25)の夜ですが、『虫歯を治せず死亡 米国人の歯がピンチ?』の放送があるとアメリカの友人が緊急メールで知らせてくれました。 アメリカからのメールですが、日本のNHKBS1”ワールドWaveトゥナイト”の事です。ありがたいことです。

番組は始まった直後でしたが特集には間に合いました。とても興味深い内容でした。 アメリカの歯科事情と世相を端的に表していました。 アメリカ人の歯と言えばトム・クルーズような真っ白いキレイな歯並びを思い浮かべますが、さにあらず。

日本とは医療制度が違いますからそのまま比較できませんが、アメリカで増加する貧困層は「お金がない=歯医者にかかれない」この解りやすすぎる問題の実情を伝えてました。

歯医者にいけない人々を対象に数十名のボランティア歯科医たちが、体育館のようなところでパノラマレントゲンなどの機材を持ち込み診療しているのですが、2日間で2,000人の人が受診。他の州から来て徹夜での長い行列の模様はインパクトがありました。

ボランティアの無料治療とはいえこの機材の充実さと、参加する歯科関係者のスケールの大きさにアメリカを感じます。

しかしその一方で、歯科だけに限らず、アメリカは世界でナンバー1の医療技術を持ちながら、その恩恵に預かれない自国民が増加の一途を辿っているのです。少し余裕のある層は国境を越えてメキシコへ向かいます。

無料治療の風景アメリカで資格を得た腕の確かなメキシコ人歯科医は国境の先で軒を連ねて開業しています。ここに通えるアメリカ人はまだ良い方のようです。

我が国の国民皆保険は素晴らしい制度ですが、長引く不況や超高齢化社会など今のままでは保険財政の破綻は目に見えています。 アメリカの「虫歯を治せず死亡」も他人事ではなくなりそうです。

歯科医が余っている日本は独自の対応策が取れると思いますし、制度改革も必要だと思うのですが・・・・。

*上記の特集の要約はNHK番組サイトにありました↓。

危機にひんするアメリカの歯科医療 歯科治療費が高額なアメリカ。

背景には多くの医療保険で歯の治療が適用されないことや保険に入っても自己負担の割合が高いことがある。こうした中、長引く不況で所得が下がり、人口のおよそ3分の1が保険に未加入となっており、様々な問題を引き起こしている。

去年8月には、保険に未加入で治療費を支払えないことから歯の治療を行わずにいた男性が菌の感染により死亡。全米を震撼させた。一方で、高額な費用がかかるアメリカでの治療を断念し、隣国のメキシコなど安価な海外で歯の治療を行う人が増えている。

景気が低迷し、生活水準が落ち込む中、危機的な状況にあるアメリカの歯科医療の現状について伝える。 出演:松本祥子(国際部記者)*リポート