噛み合わせと全身状態は連動している

噛むという行為は、体全体の状態と連動しています。

人間は、2足歩行のために、頭を常に安定させなければなりません。重い頭を支えるため、太くて強靭な筋肉が首の周りから背中にかけてついています。

これらの筋肉を適度に緊張させることで身体のバランスを保っています。しかし、筋肉の緊張のしすぎが長く続くと、筋肉のなかを通っている血管や神経を圧迫し血行不良や神経伝達を阻害して、こりや痛み、しびれなどの症状を全身に引き起こします。

物を食べるときに使う咀嚼筋は、この頭を支える筋肉と隣り合って密接な関係にあり、一体となって動いています。したがって、咀嚼筋の不調和が全身の筋肉バランスを崩し、身体の姿勢に悪影響を及ぼすこともあるのです。