インプラント治療の潮目

2016年9月6日

先日もルートの歯科材料を届けてくれる古くから知り合いのAさんが、こんな記事がありましたよと朝日の記事のコピーを見せてくれました。読売にも載っていたそうです。

『インプラント事故5年で300件 厚労省研究班調べ』朝日新聞(6/13付)。週刊文春にもインプラントの歯周炎の深刻さを取り上げた記事が載っていました。そして、インプラントに対して慎重な編集姿勢を取ってきた歯科の業界誌「アポロニア21」も5月号と6月号でインプラントの実際を特集しています。

その特集を組む理由に”テレビ報道などでインプラントに対する風当たりが強く”とか”インプラントバッシング”などの表現がありますが、何を的外れな認識かと呆れてしまいます。

今まで隠れていたインプラントのリスクや失敗例の多さ、その被害の深刻さが表面化したからこそ、消費者センターの警告やNHKや新聞、ラジオなどの報道で事態の深刻さを知らしめているだけの事。

それでも、インプラント医の本音などもあり、良心的な内容で時代の変化を感じさせる特集です。インプラント医は総じてかなり慎重に取り組んでいることも読み取れます。

インプラント治療には潮目が来ており、明らかに今までとは違った潮流になると思います。こうした変化はじわじわきてある日大きく動き出します。今がまさにその潮目です。

まあ、相変わらず「きちんとした診断さえしていれば失敗はない」などと豪語するインプラント妄信のオカシな歯医者もいますが、遠からず淘汰されると思います。

アポロニア21 (日本歯科新聞社)以下引用です。

昨今、テレビ報道などでインプラントに対する風当たりが強くなっています。これは日本だけの特殊事情ではなく、インプラント周囲炎の有病率の高さは国際的な問題となってきています。ただし、特に日本でインプラントバッシングのような状態が起きている背景には、患者さんに過剰な期待を抱かせたり、半ば強引に誘引したりするなど、これまで歯科医院側の対応に大きな問題があったと見られています。

本誌は、インプラントに対して慎重な編集姿勢を取ってきましたが、急速に社会に広がるインプラントバッシングが、歯科医療そのものへの不信感につながる可能性があると考え、あえて今後のインプラントがどのような方向を目指すべきなのかについて、2回に分けて特集することにしました。

2012年5月号
■12人の開業医に聞く「メリット・デメリット」「自院の対応」
■トラブル回避のためのリスク説明
■歯科医師免許を持つ弁護士からの提言

2012年6月号
■「医療事故」「ダンピング」「過剰広告」の実際
■歯科衛生士が行うインプラントメインテナンス
■90人ドクターアンケートに見る現状と課題

2朝日記事


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