胃ろうの導入で学会が指針
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”食べることができなくなった患者の胃に穴を開け、チューブで栄養や水分を送る胃ろうについては、延命の効果がある一方、終末期の高齢者では必ずしも本人の利益につながらないという声があがっています。”
超高齢化社会の避けて通れない問題提起の始まりを感じます。
自分の事が出来る健康寿命と命尽きる寿命の間に平均10年の年月があります。莫大な医療費もかかります。感情論を抜きにして具体策を講じることは避けて通れません。延命治療の継続の決定に「本人の意思」を条件にあげても、実際は意思の確認ができないのが実態です。
高齢者だけでなく医療と延命は避けて通れる問題ではありません。義弟が脳出血で倒れた時、延命と後遺症について調べた事があります。
ある脳外科医のサイトに以下のような記述がありました。脳梗塞などで倒れた場合、患者の家族は何があっても助けて下さいと医者に縋りますが、「本当にいいんですか?命が助かっても後が大変ですよ」と心の中で問いかけることが多い。
医療の現場では、情では100%正しくとも、後の現実がとてつもなく大きくのしかかって新たな悲劇を招く事もまた、現実なのです。誤解を恐れずに言えば、治す医療と死ぬ事を防ぐ医療を分ける医療制度・社会制度が必要だと思います。