「多死」の時代

夕べのNHKクローズアップ現代の内容は衝撃的でした。団塊世代の高齢化が始まり、超高齢化社会が現実になった今はまさに「多死」の時代。生老病死が人の一生ならば、”老”と”病”が長く伸びているのが長寿大国日本の実情です。

国は平均在院日数を減らし、医療・介護費を抑制するため在宅医療を推進し始めました。在宅介護といっても動けないのに独り暮らし、老老介護、家族介護の過酷な実態が映像で紹介されていました。

先日の中学時代の同級生の集まりでも、親の介護と子供の晩婚があちこちで話題になっていました。死ぬまで元気が理想ですが、自分がどうなるかは誰も解りません。年金問題と合わせ、長生きが良い事なのか?とさえ考えてしまいます。

「多死の時代」を制度改革だけで解消されるとは考え辛い社会構造になっています。国にとっても、自分にとっても、「多死の時代」がますます重くのしかかってくることだけは間違いありません。

もう病院で死ねない ~医療費抑制の波紋~
https://www.nhk.or.jp/gendai/yotei/