カンニングと裏口入学

京大入試を始めとしたカンニングが事件(?)になっています。

逮捕されるほどの事件なのでしょうか? 彼のカンニングテクニックはある意味天才。成し遂げる為の努力もしていたようだし、ここまで大きな問題になると予測出来なかったのは、若さと馬鹿さが隣り合わせからでしょ。

新聞の一面にまで載ったのは、デジタルネイティブ世代のやりかたについていけなかったアナログ世代が過剰反応しているように思います。

動機も、高3だった一昨年秋に父親を亡くし生活が苦しく、母親の負担を軽くするために国立の大学に進学したかったとか……。19才の彼なりに必死だったんだでしょう。

私(兄:技工士)は彼と同じ19才の1976年に裏口で歯科技工学校に入学しました。日本歯科大学付属歯科技工士学校(当時の名称)です。裏金で入ったのですからカンニングどころの不正ではありません。

それでも、親の負担や家庭の事情、自分の気持ちを考え、裏口で入学できると知った時は心底悩みました。

しかも、その学校の入学者は100%裏口です。さらに、もう少しの裏口資金と高額な学費が支払える経済力があれば、本校(日本歯科大学)にも入れたのです。金さえあればどんな馬鹿でも歯医者になれたのです。

当時の私立の歯科大、歯学部はどこも似たり寄ったりで、裏口入学は公然の秘密でした。こうしたことが週刊誌の見出しになったこともありましたが、社会問題にはなりませんでした。

自分を含めて裏金を積んで入学し、その後歯医者や技工士になった人間は掃いて捨てるほどいます。
これもまぎれもない事実です。

私が言える立場ではありませんが、どうか、カンニングした彼には寛大な措置と救済の道を開いてあげるようお願いします。

(尚、私の弟(歯科医)の名誉の為に印しますが、彼は正規入学です。)