よく噛んで食べる

私たちの毎日の生活の基本の「キ」は食べ物をよく噛んで食べることです。よく噛んで食べればエネルギの補給も十分にでき、栄養も効率よくとれて健康になります。

脳梗塞を起こして寝たきりになった人が、胃に直接流し込む流動食だったのを、口から食べる食事に切り替えたところ、立って歩けるまでに回復したという報告があります。

また認知症の人がよく噛んで食べる食事をするようになると症状が改善した、という報告もあります。

よく噛むこと、噛めることが私たちの命と直結しているからこそ、このようなことが起きるのです。「よく噛んで食べなさい」という、親から子への愛情を込めた教えはその人の生涯を通じた大切な約束事でもあるのです。