あごのエラがスッキリした。

20年以上悩んだ顎関節症が割りばしゴロ寝で改善してあごのラインもスッキリした(2)

そんな状態だった、七年前の六月のことです。新聞で、林晋哉先生のかみ合わせに関する説明会のお知らせを見つけました。さっそく説明会に出席し、林先生の歯科医院で治療をしてもらうことにしました。その治療の一つとして、自宅で行うよう先生が教えてくれたのが、割りばしゴロ寝です。

割りばしゴロ寝は、横になって二〇分ほど、割りばし一本を、軽く開いたくちびるに乗せるという方法です。教えてもらったときは、不思議な方法もあるものだと思いましたが、とにかく自宅でやってみることにしました。

夜、ふとんに横になって割りばしを乗せて、そのまま静かにしていました。最初はなぜか、割りばしをのせていると、すごく疲れてイライラしていましたが、慣れてくると、乗せたまま知らぬ間に眠るようになりました。

割りばしを乗せたまま眠ると危なくないかな、と思いましたが、心配には及びませんでした。寝ている間に、いつの間にかポロッとくちびるから落ちているからです。

初めのころは、割りばしゴロ寝は夜寝るときに、ときどきやる程度でした。それでも一~二ヶ月たつと、以前はいつもコリコリして硬かったあごの筋肉がほぐれて、柔らかくなってきたのです。それからは、なるべく続けてやるようにしました。

二〇年以上悩まされてきたあごの違和感は、その後も少しずつ、確実に軽くなっていきました。あごの筋肉が柔らかくなるのに続いて、歯と両ほおの間に空気が入っているような感覚がなくなってきたのです。冷たい風に当たっても、顔のすじが張ることもなくなりました。

そして、割りばしゴロ寝を始めて二年半で、あごの違和感がまったくなくなったのです。時間はかかりましたが、長年悩んできたことから解放され、これほどうれしいことはありませんでした。

さらに驚いたのは、あごのラインが変わったことです。かみ合わせが乱れて歯を食いしばっていたころは、あごが四角っぽくエラが張っているように見えていました。それが、スッキリとシャープになったのです。

昨年の夏、五年ぶりに免許証の書き換えのため写真を撮りましたが、割りばしゴロ寝を始めて一年くらいのときに撮った前回の写真とは、あごのラインが別人のようです。夫も「変わったよね」と感心しています。

また、割りばしゴロ寝を始めて四~五ヶ月たったころ、不思議なことに左手のだるさが取れてきました。その後、左手のだるさは完全におさまっています。そのうえ、座骨神経痛による腰痛も、ほとんど気にならないくらい、軽くなりました。このように次々と、体の不調が改善し、喜んでいます。

主婦・55歳 安藤時子

ひとことアドバイス

林歯科院長 林晋哉

安藤さんは顎関節症と診断されて、大学病院で針治療を月に一回受けるのを、二〇年以上も続けてきました。針治療の目的は、あごの筋肉の緊張を取ることです。これは、顎関節症の改善には悪いことではありません。しかし、針治療を二〇年以上続けても、顎関節症がよくならなかったのは、それがあごの動かし方(かみ方)のリハビリテーション(機能回復訓練)にはならなかったということです。

おそらく針治療を受けた直後は、調子がよかったのでしょう。しかし月一回の治療では、日常的なあごの緊張を取り、かみ方を改善するにはいたりません。

割りばしゴロ寝がすぐれているのは、毎日、簡単にできるので、あごの緊張を解くリハビリには最適だということです。だからこそ、二〇年以上治療をしてもよくならなかったあごの違和感が、割りばしゴロ寝を始めると、一年もしないうちによくなってきたのです。

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