新・歯科常識
歯と身体の深いつながり|噛み合わせが全身に与える影響

頭痛・肩こり・腰痛・めまい・不眠——その原因、歯かもしれません。噛み合わせの乱れは口の中だけにとどまらず、全身に波及します。「歯も身体の一部」という新・歯科常識を、林歯科が解説します。
■ 虫歯と歯周病——予防できない現実
虫歯が全くないという人は極めて稀です。あの耐え難い痛みは、誰もが一度や二度は経験していることでしょう。歯医者での治療もドリルで削ったり、抜いたりと、また痛い思いをすることになります。
一本でも歯を失うと、食べ物が噛みづらくなったり、発音に支障が出たり、見た目が気になったりします。そうならないために毎日せっせと歯を磨いていても、残念ながら虫歯や歯周病を完全に予防する方法はいまだ確立されていません。
■ 「歯は道具」という旧来の歯科常識
歯科医院が増え続けているのがその証拠です。多くの方が心のどこかで「歯がだめになったら歯医者に行って治してもらえばいい」と考えているのではないでしょうか。
こうした考えの背景には、「どうせ歯は物を噛み砕くだけの道具なのだから」という意識があります。壊れた道具(歯)は詰めるなり入れ歯にするなり修理すれば、また噛めるようになるはずだ——そういった考え方です。虫歯・歯周病の予防は歯磨きがすべて、という発想もあわせて、これが長年の「旧来の歯科常識」と言えます。
■ 噛み合わせの乱れは全身に波及する
しかし近年、各メディアを通じて新たな事実が広まりつつあります。噛み合わせが悪いと、頭痛・首すじや肩のこり・腰痛・不眠・めまい・集中力の低下など、全身にさまざまな症状が現れることがあります。歯は単に噛むためだけの道具ではないと、少しずつ知られるようになってきました。
「顎関節症」という病名も一般的になりつつあります。歯と身体を切り離さない歯科治療を実践している私の立場からお伝えすると、噛み合わせと全身の関連は、皆さんの想像をはるかに超えています。歯も身体の一部なのですから、切り離して捉えること自体が本来は不自然なのです。
■ 歯の健康は、命と直結している
野生の動物の世界では、歯を失うことは死を意味します。歯は命と直結しているのです。口の機能に乱れがあれば、内臓に不調があるときと同じように、その影響は全身へと波及します。
口の健康なくして、全身の健康はありえません。
「歯も身体の一部である。けっして歯と身体を切り離して捉えてはいけない」——これが、林歯科が提唱する「新・歯科常識」です。頭痛・肩こり・腰痛・めまいなど原因不明の不調でお悩みの方は、ぜひ一度、噛み合わせの観点から見直してみてください。
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