白州次郎という人。

先日、白州次郎(マッカサーを叱った男)という人についてのテレビを見た。「ああ、日本人にもこんな人が居たのだな」と思った。

白州次郎は、終戦後、日本国憲法の発令や戦後処理などでGHQと実質的に交渉に当たっていた人で、当時、敗戦によりGHQに対して卑屈な官僚や政治家がほとんどだった中、「唯一、従順ならざる日本人」とGHQから評されていた。

彼の信念は「筋を通すこと」である。私が最も感銘を受けたのは、なぜ彼が命がけで戦後処理に当たったかである。彼曰く「我々、この世代が、戦争を引き起こし、日本を元も子もなくしてしまった。」彼は、元々戦争には反対の立場を明らかにしてはいたが、それでもなお、戦争に対してきちんと反省し、責任を出来うる限り果たそうと、筋を通そうとしたのである。

私は常々、日本の老人達が、「今の日本を築いて来たのは、我々だ。」的な態度や雰囲気を出したりする場面に遭うと非常に不快感を覚え、嫌な気分になっていた。なぜならば、「こんな日本にしておいて。」と思っているからだ。もちろん、当時、自分がそこに居たとしても同じようにしかならなかったとは思う。しかし、決して国が、その世代が犯した、戦争に代表されるような愚行に対して、きちんと抵抗するようなことをして来たかを自分に問うことはするであろうし、ましてや開き直って「日本をここまでしてやった」のような感覚には間違ってもならない。それは現代でも同じである。

特に今、日本に必要なのは、根底に「筋を通す」ということを据えることだろう。これは、日本古来の「武士道の精神」でもあるのではないか。これからの日本の行く末は、今、我々の世代によってなされようとしている。目先のものに捉われず、自分によらない筋を保って行きたい。つまり、「次世代がきちんと自律出来る、世の中作り」だと思う。

林 晋哉

平均寿命の格差

日本の平均寿命は81.9才。西アフリカのシェラレオネ34.0才

この格差はあまりにも大きい。

シェラレオネでは、採掘されるダイヤモンドの利権を巡る内戦状態が長く続いているという。

政情が安定していることも寿命に大きく影響する。

先進国の平均寿命が長いのは医療の整備と思われがちだが、食料の安定と環境衛生の充実(飲料水が確保できる。)が2大要因。

ある程度の清潔さと、食べ物があれば人間は長生きできる。

そのためには政情の安定が不可欠。

堂々巡りか…….。

シェラレオネなどで活動する邦人もいる。頭がさがる。

延命措置の中止問題

延命措置の中止、尊厳死なのか?殺人なのか?

まだ情報が断片的なので結論付ける事は難しいが、ひとつだけはっきりしている事がある。

終末医療はお金になるという事。

なんとか死なぬようにあらゆる手を尽くすので、自然と保険点数も増えるし、家族も出来るだけの事をと願うので負担額が増えても納得する。けれども結局は死んでしまう。治す事が治療なら、延命措置は治療ではない。

感情論を抜きに考えると医療費の無駄使いとも言える。実際、過剰治療を抑制しようとする動きもある。

死が避けられない患者に濃い治療?は本当に必要だろうか?

この問題は避けて通れない。

少なくとも自分の場合はどうするか決めておく必要がある。

治療用義歯

林歯科には、ずっと自分の歯の状態の悪いのを気にしつつ、「歯の治療に行かなくちゃ、行かなくちゃ。」と思いながら、十何年とそのままになってしまって、やっとの思いで受診される患者さんが少なくありません。(最長で40年以上という方も居ました。)

このようなケースでは、やはり抜かなくてはならない歯が多く、義歯を入れることが大半です。しかしながら、このように大きな決心をして来院される患者さんのケースではほとんどの方が良好な結果を得ています。

この第一の要因は、患者さん自身の治療に対する強い気持ちですが、治療自体の成功要因は、ゆっくりと咀嚼システム自体を改善、回復し、口腔状況に適応させていくということです。

 

具体的には、こういうケースでは治療用の義歯を使って、噛める場所を徐々に増やしつつ口全体で咀嚼を行う練習をして行くということです。例えば、上下に義歯を入れなければならなくても、片方をまず装着し使えるところ

までいってからもう片方を装着していくということです。

このようにゆっくりと咀嚼システムを再構築し適応をスムーズに計ることが大事です。

あせらず、ゆっくり、あきらめず。これが大事。

林 晋哉

歯科治療の誤解

夕べ飲み会があり、2,3人で歯の話しになった。

私以外は歯科には全く無縁の職業。

その中のひとりが、歯は虫歯ではなくても削って高い人工の歯を被せた方が、天然の歯より丈夫になると信じていた。

こういった誤解はたまにある。極端なのは、どうせいつかは抜けてしまうのだから今のうちに総入れ歯にした方が良い。なんて思っている人までいる。

どうも歯の場合は高額な費用で人工物にする事が良い事であり、予防でもある。と思われる傾向がある。

そんな事は決して無い。病的な歯の治療でも、極力削らない、抜かない、が大前提。

健康な歯を削ったり、抜いたりしてはいけません。