ワイヤーを使わずに顎を広げる矯正法

私は成長期の子どもたちの歯列矯正の方法として「顎を広げる矯正法」を行っています。

この方法はベンチに5人が座って窮屈な状態なのを大きなベンチに替えてゆったりと座れるようにすることに似ています。といっても外科的な処置をして顎を広げるわけではありません。

自然に顎が広がるように顎の成長を促す方法なのです。この矯正法は。

1) 上顎を大きくする
2) 下顎を大きくする
3) 上下それぞれの歯列と噛み合わせを調節する、という3つを並行して行います。

顎を広げる器具は入れ歯に似ており、自分で取り外すことができます。プラスチックと金属でできている器具の中央にはスプリングとネジがあり、ネジを締めると、内から外へ、つまり顎を広げる方向に力が働くしくみです。

これを2週間に1度くういのペースで調整し、約2年をかけて顎を大きく育て、かっ、噛み合わせを育成していくのです。

歯をいじりすぎる現代の日本人

現代の日本人は歯をいじりすぎると思います。

歯列矯正の本来の目的は噛み合わせバランスがちゃんと育つようにすること、つまり、よりよく噛むととができるようにするとと、と歯科医の教科書にも書いてあるのですが、いつの間にか歯列矯正といえば見た目をよくすることを目的とするものに変わってしまったのです。

歯列矯正を安易に行うと、噛み合わせパランスが崩れて、体のさまざまな不調が引き起こされます。

特に、その人の噛み合わせバランスができてしまった20歳を週きてからの歯列矯正はきわめて危険なことです。歯列矯正をした結果、噛み合わせバランスが悪くなってしまうのでは目的と手段を取り違えるようなものです。

大人が行うとすれば、噛み合わせバランスを崩さないようにかなり慎重に行う必要があります。

インプラントは「やり直しがきかない」

インプラントを「骨に刺さったトゲ」と表現した病理学者がいますが、危険性を的確に表現したものだと思います。

歯茎を切開して植える人工歯根は体にとっての異物にほかなりません。また、インプラントには噛むときの衝撃をやわらげる歯根膜がありません。

骨に直接くっついている歯を持つのは爬虫類ですが、インプラントは私たち哺乳類の顎や関節の働きを無視した作りなのです。

そしていちばんの問題は、インプラントはやり直しがきかないということです。一度入れたインプラントを外さなければならない場合は、周りの歯槽骨や歯茎が傷害を受けていますので、その後は普通の入れ歯を入れることがむずかしくなります。

インプラントが駄目なら入れ歯で、という救済がきかない悲惨な例も多いのです。とのようなことを説明するかどうかが、いい歯医者であるかどうかの判断ポイントでもあります。

インプラントはとても危険な治療法

インプラントという歯の治療法があります。広告などで目にしたことがあるでしよう。私は、インプラントはとても危険な治療法だと考えています。

なぜ危険なのかを述べる前に、インプラントの方法を紹介しておきましょう。

インプラント(英語)を直訳すれば「植える」という意味ですが、歯茎を切開して骨(歯槽骨)に穴をあけ、そこに人工の歯根を植え、人工歯根につけうれた芯棒に人工の歯を取り付けるというものです。

しかし、骨に穴をあけることで体は大きなタメージを受けますし、人工歯根を植えてから人工の歯を取り付けるまでの数ヵ月は部分的に歯のない状態が続きます。

この間はそこで噛むことはできす、噛み合わせバランスが崩壊してしまいます。そして取り付けたあとにさらに危険な状態が訪れることも多いのです。人工歯根は不具合が起きたからといっても簡単にとることはできません。


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入れ歯の上手な歯医者のチェックポイント

入れ歯は入れたときから治療が始まります。気に入った自動車を手に入れたあとのメンテナンスが欠かせないように、入れ歯も入れたあと、根気よく自分のものとなるまでの微調整、その後の定期点検とお手入れが欠かせません。

入れ歯チェックの大切さを理解しているのはいい歯医者であり、入れ歯の上手な歯医者である可能性が大ですが、そのほかのポイントを紹介しましょう。

① 入れ歯を自分でもしている。入れ歯の苦労がわかる歯医者なら下手な入れ歯作りはしないはすです。

② 年配の人に人気の歯医者。自然に入れ歯をたくさん作ることになるので腕が磨かれます。

③ あの先生は入れ歯作りがうまいよ、というクチコミネットワーク。いい情報が得られることも多いでしょう。