インプラント、最大の欠陥は「歯根膜がない」ということ

インプラントがブリッジの土台として使われることがあります。ブリッジには二本の「土台となる歯」がありますが、そのうちの一本をインプラントにするわけです。インプラントをする歯科医は天然歯とインプラントを繋げる事はない、といいますが、実際は違います。天然歯とインプラントを繋げるブルッジは今でも多く行われています。

天然歯の「土台」には歯根膜というクッションがありますから、ものを噛んだときはわずかに沈みます。しかし、インプラントの「土台」には歯根膜がないため、まったく動きません。これはいわばテコのようなもので、天然歯かインプラントのどちらか一方、あるいは双方が、いずれダメになります。

一つの構造体としてインプラントを見たとき、最大の欠陥は「歯根膜がない」ということです。したがって、インプラントがうまく生着したとしても、まったく安心はできません。

インプラントには歯根膜(クッション)がない

第三のインプラントの問題点は、インプラントには歯根膜がない、ということです。

天然歯には歯根膜というクッションがあります。歯根膜には、「歯と歯槽骨を繋ぐ」という役割のほかに、「ものを噛んだときの衝撃を吸収する」という、きわめて大切な役割があります。しかしインプラントには、衝撃を吸収するためのクッションがありません。

ものを噛んだときの衝撃が、ダイレクトに顎に届いてしまう。その結果、顎骨が障害を受け、吸収してしまうケースが出てきます。

歯根膜が無いと、口の中のバランスが狂います。口の中に、一本だけまったく動かない歯があるために、全体のバランスが狂ってしまうのです。

インプラントは「骨に刺さった棘」

第二のインプラントの問題は、生着しない恐れがある、ということです。簡単に言えば、きちんとくっつかない危険がある。インプラントに関するトラブルで一番多いのは、「ちゃんと付かなかった」ということです。

土台を骨に打ち込むのだから、簡単には落ちないのではないか――。そう思う人も多いかもしれません。しかし人工歯根は、人体にとって異物です。どんなに適合性のある素材を使ったところで、異物であることに変わりはない。

人体には、異物を排出する働きがあります。たとえば指に刺さった棘を放置しておくと、炎症が起こります。これは棘という異物を排出しようという免疫反応です。炎症によって皮膚が塞がれ、やがて棘が排出されるわけですが、同じことがインプラントにも起こるのです。ある生理学者は、インプラントを指して「骨に刺さった棘」と言っていますが、これはまさに正鵠を射た表現だと思います。

インプラントの問題点

インプラントそのものに問題点はいくつかあります。

第一に咀嚼システムが崩壊する、ということです。先ほど述べたとおり、人工歯根を入れてから長ければ数ヵ月は歯が抜けている状態です。

ようやく突起を埋め込んでも、すぐには義歯を取り付けられません。つまり、義歯を取り付けるまでの数ヵ月間は、口腔内に明らかな不具合がある状態です。これが咀嚼システムを崩壊させ、噛み合わせを狂わせるのは言うまでもないでしょう。

インプラントの危険度

インプラントと天然歯

「入れ歯以外のもの」ということで言えば、ブリッジのほかにインプラントがあります。インプラントというのは、歯槽骨に人工の歯根を埋め込み、そこに義歯を固定する方法です。最近では「第3の永久歯、夢の治療法」などとさかんに喧伝されていますから、「名前くらいなら聞いたことがある」という人は多いかもしれません。

しかし、インプラントには大変なリスクがあります。その危険度は、ブリッジの比ではありません。インプラントを入れる手順を大雑把に説明しますと、まず歯茎を切開して、ドリルで歯槽骨に穴をあけます。この穴に、チタンなどで出来た「人工歯根」を埋め込みます。

人工歯根を埋め込んだら、これが骨に生着するのを待ちます。生着するまでには長ければ数ヵ月はかかりますから、その間は歯が抜けたのと同じ状態です。

数ヵ月して生着を確認したら、もう一度歯茎を切開します。今度は、人工歯根に突起を装着します。この突起は、義歯を取り付けるためのものです。人工歯根に突起を取り付け、突起に義歯を取り付けるわけです。

この一連の流れのどこが問題かといえば、まずは最初の外科的処置です。骨に穴を開けるという行為には、言うまでもなくリスクがあります。

インプラント治療の方法は、大学では学生には実際の臨床としては教えられていません。歯茎を切ったり縫合したりする処置、あるいは骨に穴をあける処置は、卒業後希望する者が研修先を見つけ研修します。

また、こうした外科的処置自体はさしてむずかしいものではありませんが、経験の浅い歯科医なら失敗するケースも出てきます。実際、顎骨や鼻骨に達するほどの穴をあけてしまった事例が沢山報告されています。