「おくりびと」の悪い癖  ー 涙と咬筋 ー

話題の映画「おくりびと」を観ました。

久しぶりに良い映画と出会いました。

物語りや見所は専門のサイトにたくさん出ていますので、そちらに譲ります。

前回に引き続き職業病的観点で気がついた事を。

主演の本木雅弘さんは噛み締めの癖があります。

演技ではなく無意識に奥歯を強く噛み締めています。頬骨から顎のエラにかけて太い筋肉(咬筋)のスジが時々グイッと膨らみます。

噛み締めは歯や歯茎はもちろん噛む為の筋肉などにダメージを与える事が多いので、止めた方が良いのです。

歯や歯茎の寿命を縮める悪癖です。

残念ながら、それを知っている人は少ないのが実情です。

本木さんにも教えてあげたいのですが、、、、。

今日気が付いた事がもうひとつ。

私の涙は右目は目尻から、左目は目頭から出ます。

頭をかなり右に傾けている事を再認識しました。

思わぬ発見をした泣ける映画でした。

林裕之

清原選手の白い歯

清原選手の引退は感動的なフィナーレでした。ここ数年は怪我との闘いで、最後の二塁打も痛々しかったですが、ともあれ波瀾万丈の23年間、お疲れ様でした。

このところ清原選手の歯がずっと気になっていた。今年の二軍で膝のリハビリ期間中に上下の大部分の歯を替えたようで、不自然な程真っ白な歯に替わっていた。(自分の歯を一回り小さく削って人工の白い歯をかぶせたと思われます。)

職業柄テレビを見ていても、タレントやスポーツ選手の歯や顎の動きに目がいってしまいます。タレントの皆さんは白い人工の歯に替えてしまう事が多い。最近はスポーツ選手も珍しくない。

多くの方は、白い人工の歯に替えるのも「治療」だと思っている。さらに、お金をかけた歯は長持ちすると思っている。全くの誤解です。私はタレントやスポーツ選手が白い歯に替えたといい、「治療」という言葉を使っていません。

「治療」とは病気に対する医療行為のことで、健康な歯を削って真っ白な人工の歯に替えることは治療ではありません。高額な代金を支払って天然の歯の寿命を縮めていることにもなりかねません。

清原選手は歯の色が変わったばかりでなく、噛み合わせも顎の動きも変わってしまいました。今年の春と現在のインタビュー映像が流れるので比較し易いのです。話していても下顎が右前にずれる癖が見て取れます。

現役引退後の第二の人生での活躍を祈っていますが、あの顎の動きはかなり心配です。

林裕之

                                子どもの歯並びと噛み合わせはこうして育てる―安全で痛くない歯列矯正法がある
    
                           

子どもの歯並びと噛み合わせはこうして育てる―安全で痛くない歯列矯正法がある                         

                                                    

  • 作者: 林晋哉, 林裕之                                                
  • 発売日: 2002/06                                    
  • メディア: 単行本
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東大合格の秘策

桜の開花宣言が聞かれる頃になると、受験を終え、検診に訪れる矯正の患者さんから嬉しい報告を度々受けます。

今年も東大合格者が誕生しました。

今のところ約10人にひとりの割合で東大に合格しています。

(分母は小さいですが、ちょっと自慢出来ます。)

正しい噛み合わせの育成の為の矯正です。心身に成長に合わせ無理な負担なくゆっくり進めます。

正しい噛み方の指導や、咬みしめ対策の為のスプリント(マウスピースのようなもの)も合わせて使用します。

もちろん本人の努力とご家族のサポートの賜物であることは、重々承知の上ですが、見た目優先の針金矯正よりは、実力を蓄えやすかったのではと思います。

おめでとう!

林裕之

「歯の健康」放送後

先日の放送でさまざまな反響がありました。

咀嚼筋マッサージや割り箸法の体験談には、さまざまな効果が報告されています。

歯周病の予防と言えば、歯や歯茎のブラッシングだけしか知られていませんでしたが、噛み締めや歯ぎしりなどの悪い癖を改善する方がよっぽど大切で、歯の寿命が伸びる事が分かって頂けたと思います。

歯についての正しい知識がもっともっと広まるきっかけになったのであれば嬉しい限りです。

林裕之

東京奇譚集 ・七冠馬 ・歯科被害者の会

昼休みに読んだ村上春樹さんの東京奇譚集(新潮文庫)の第一話には作家自身の「不思議な偶然」の体験談が書かれていた。

仕事を終え、渋谷東急の島根県の物産展で、七冠馬という純米酒の四合瓶を購入後、初めてのお店Sで食事、メニューを開くと一番目に七冠馬とある!しかも仕込み水(100円)まで。

そして、視線の先にどこかで見た顔が、

10年程前「歯科被害者の会」が結成され講演会があった。テレビニュースでも取り上げられる程注目された会。その場で消費者運動のリーダー的存在の船瀬俊介氏と話す機会があり「医療が最後の消費者運動だ。」との言葉が印象に残っていた。

その船瀬氏が視線の先の人物。

偶然が重なった奇譚な夜。

追:歯科被害者の会はその後分裂してしまったらしい。