人は、自分の考えを補強する情報ばかり欲しがる傾向になる

↓ 『「正しく恐れる」ことのむずかしさ』と題した池上彰さんのコラムの中の文章です。
https://www.newsweekjapan.jp/column/ikegami/2011/04/post-307.php

こういう事故が起きると、人は、自分の考えを補強する情報ばかり欲しがる傾向になるのだなと思います。

「人は、自分の考えを補強する情報ばかり欲しがる傾向になる」ことを私達は日々経験しています。専門性が高く、難しい仕組みの問題が自分に降り掛かった場合はこうした傾向になりがちです。受けての性格や気質に判断が左右されることもままあります。

歯科治療でも歯列矯正やインプラントなど専門性が高い(これ自体誤解なのですが)と思われている治療を受ける患者さんは、自分の考えを補強する情報ばかり欲しがる傾向になりがちです。

歯列矯正やインプラントなどは歯科医から発信される情報自体が偏っている場合が多いので、欲しい情報も偏ってしまいます。

歯列矯正やインプラント治療を受けて失敗し酷い目にあった人は「こんな目にあうことを知っていれば受けなかった」異口同音に言うのです。今回の事故に似ています。

そのリスクを最小限に食い止める方法は、自分の欲しがる情報と、それとは反対の情報を吟味することです。

面倒な作業ですが、どんな場合にも当てはまる有益な方法だと思います。

日弁連会長声明

↓ 「東北地方太平洋沖地震による福島第一原子力発電所の事故に関する会長声明」

3月25日に出された声明ですが、原発事故後以前にその危険性を指摘し、警告してきた専門家や団体、機関がこれほどあった事に今更ながら呆れ、驚いています。(事故現場で働いている人が本当に気の毒です。)

以下抜粋ですが、本文も是非お読み下さい。

当連合会は、従前より、地震及び津波による原子力発電所事故の危険性を指摘し、原子力発電所の新増設の停止と既存の原子力発電所の段階的廃止を訴えてきた(2000年10月6日第43回人権擁護大会決議)。今回の事態は、当連合会の表明してきた危惧が現実のものとなったものである。今こそ、原子力発電所に頼ってきた従来のエネルギー政策を抜本的に見直し、エネルギーの消費削減と再生可能エネルギーなど他のエネルギー源への転換を速やかに図らなければならない。

お花見

桜大

今年のお花見は自粛ムードですが、咲き誇る桜にはやはり目を奪われます。

季節の区切りも感じます。

義弟が入所している施設のそばには大きな桜の樹があり、そこだけ桜のトンネルを作っています。

外出許可をもらい、散歩がてらお花見をしてきました。

今年の桜は特別な桜になった気がします。

桜近影

失恋は身体的疼痛と同じくらいに人を傷つける

↓ 失恋は身体的疼痛と同じくらいに人を傷つける
https://news.e-expo.net/world/2011/04/post-101.html

「打ちのめされた失恋の悲しみの記憶は、身体的疼痛を味わうときと同様の脳活動を引き起こすことが、新しい研究で示唆された。」そうです。

失恋とは拒絶ですが、肉親や身近な人との別れ(喪失)も同じだと思います。

こうしたことは誰にでも思い当たる事で、それが医学的に裏付けされたということでしょう。脳活動だけでなく実際に身体症状となって表れることは簡単に想像出来ます。

精神面、身体面、両面同時の医療的アプローチが必要で、具体的な対応策が急がれています。

悲しみを少しでもほぐせれば・・・ 簡単な咀嚼筋マッサージ

かつて私達の元に「姉が亡くなって以来、口が聞かなくなった」と言う患者さんが訪れました。

大きな悲しみはストレスとなり、気は沈み、沈痛な面持ちになってしまいます。沈痛な面持ちが続くと、笑顔や怒りなど顔の表情を作る表情筋が凝り、固くなってしまいます。

さらに歯を食いしばって耐えていると阻鴫筋(ものを噛むための筋肉)も凝ってきます。普段よりも歯を食いしばる時間が長くなると、顎関節を圧迫し、口が開けづらくなったり、少ししか開かなくなったりします。首や肩こりの原因になったりもします。

「顔の筋肉が凝る」ことはあまり知られていません。対処法は簡単なマッサージが効果的です。顔全体、特に顎、エラの部分や側頭筋(耳から上の頭の両サイド)を痛くない程度に少しマッサージするだけで、思いのほか顔の筋肉もほぐれ、首や肩の凝りも楽になる事があります。

↓ 上記の患者さんも「咀嚼筋マッサージ」を取り入れた治療で口が開くようになりました。

ニュース映像に写る被災された方々に無表情の方が多いように思われます。おそらく顔全体の筋肉も凝っていると思います。悲しみを簡単にほぐすことは出来ませんが、せめて顔の凝りが少しでもほぐれたらと思います。

(いわき市で診療されているS先生咀嚼筋マッサージを患者さんに教えてあげて下さい。よろしくお願い致します。)