この世は残った人で成り立っている

亀有の桜

先日の都知事選挙の投票所は近所の小学校。

そこまでは桜満開の道。きれいに咲いているのにどこか後ろめたい。ここと地続きのところに辛い思いをしている方々が大勢いる。

投票後、父とみんなで食事。父は大正15年(昭和元年)生まれで今年85歳になる。

その父曰く、あの時(出兵した戦争の時)オレが死んでいたら、おまえ(私)もYちゃん(孫)もいない。

今ここの楽しい食卓もない………。 

残った事がありがたい。

地震で死んだ子供達に代わってあげたい。

「この世は残った人で成り立っているんだよ。それを忘れちゃいかん」

巨大津波を予測していた男

活断層・地震研究センターの宍倉博士

ウォールストリート日本版

震災前に大津波の発生や原発事故を予言していた学術論文が、次々と見つかっています。それなのになぜ被害を最小限にできなかったのかがこの記事中の↓の言葉にあると思います。

『こうした研究に携わっている少数の研究者は通常無視される運命にあると語る。同博士によれば、人は自分自身が目撃した、あるいは自分の知っている人が目撃したものを信じるようにできている。彼らは「500年に一度の出来事に対処する」ようにはできていないのだという。』

体制や既得権者に不利な情報や少数派の情報でも、同等に必ず取り上げ吟味し公にする権限を持ったシステムを構築することが、防災への近道だと思います。

人は、自分の考えを補強する情報ばかり欲しがる傾向になる

↓ 『「正しく恐れる」ことのむずかしさ』と題した池上彰さんのコラムの中の文章です。
https://www.newsweekjapan.jp/column/ikegami/2011/04/post-307.php

こういう事故が起きると、人は、自分の考えを補強する情報ばかり欲しがる傾向になるのだなと思います。

「人は、自分の考えを補強する情報ばかり欲しがる傾向になる」ことを私達は日々経験しています。専門性が高く、難しい仕組みの問題が自分に降り掛かった場合はこうした傾向になりがちです。受けての性格や気質に判断が左右されることもままあります。

歯科治療でも歯列矯正やインプラントなど専門性が高い(これ自体誤解なのですが)と思われている治療を受ける患者さんは、自分の考えを補強する情報ばかり欲しがる傾向になりがちです。

歯列矯正やインプラントなどは歯科医から発信される情報自体が偏っている場合が多いので、欲しい情報も偏ってしまいます。

歯列矯正やインプラント治療を受けて失敗し酷い目にあった人は「こんな目にあうことを知っていれば受けなかった」異口同音に言うのです。今回の事故に似ています。

そのリスクを最小限に食い止める方法は、自分の欲しがる情報と、それとは反対の情報を吟味することです。

面倒な作業ですが、どんな場合にも当てはまる有益な方法だと思います。

日弁連会長声明

↓ 「東北地方太平洋沖地震による福島第一原子力発電所の事故に関する会長声明」

3月25日に出された声明ですが、原発事故後以前にその危険性を指摘し、警告してきた専門家や団体、機関がこれほどあった事に今更ながら呆れ、驚いています。(事故現場で働いている人が本当に気の毒です。)

以下抜粋ですが、本文も是非お読み下さい。

当連合会は、従前より、地震及び津波による原子力発電所事故の危険性を指摘し、原子力発電所の新増設の停止と既存の原子力発電所の段階的廃止を訴えてきた(2000年10月6日第43回人権擁護大会決議)。今回の事態は、当連合会の表明してきた危惧が現実のものとなったものである。今こそ、原子力発電所に頼ってきた従来のエネルギー政策を抜本的に見直し、エネルギーの消費削減と再生可能エネルギーなど他のエネルギー源への転換を速やかに図らなければならない。