ワイヤーを使わずに顎を広げる矯正法

私は成長期の子どもたちの歯列矯正の方法として「顎を広げる矯正法」を行っています。

この方法はベンチに5人が座って窮屈な状態なのを大きなベンチに替えてゆったりと座れるようにすることに似ています。といっても外科的な処置をして顎を広げるわけではありません。

自然に顎が広がるように顎の成長を促す方法なのです。この矯正法は。

1) 上顎を大きくする
2) 下顎を大きくする
3) 上下それぞれの歯列と噛み合わせを調節する、という3つを並行して行います。

顎を広げる器具は入れ歯に似ており、自分で取り外すことができます。プラスチックと金属でできている器具の中央にはスプリングとネジがあり、ネジを締めると、内から外へ、つまり顎を広げる方向に力が働くしくみです。

これを2週間に1度くういのペースで調整し、約2年をかけて顎を大きく育て、かっ、噛み合わせを育成していくのです。

子どもの歯列矯正

私は、その患者さんが自分の子どもだったら矯正するかどうかを基準にして、「この子は矯正した方がいいですよ」「この子は矯正しない方がいいと思います」と正直に伝えます。

他の矯正歯科医に聞いたら「絶対やる」というようなケースでも、私たちは「やらなくていいですよ」とお話するケースがいっぱいあります。

歯科矯正は、子どものためによかれと思っておこなったのに、変な結果になってしまったという場合が往々にしてあるからです。

勧めた親御さんも、子供の不幸になるだけです。決して見た目だけをキレイにする事を目的にしてはなりません。健康な歯の抜歯にも反対です。私たちの歯科矯正の説明書のなかには、「見た目は二の次」と明記しています。

抜かないとできないものでも抜かない範囲でやって、多少デコボコが残ってもそれは個性だという考え方が正しいと思っています。

矯正の本質とは見た目ではなく、噛み合わせバランスを正しくする機能改善だということを認識してほしいのです。

安全に歯並びを変える

Es_case1_chiryochyu_pic1

気になる歯並びをよく分析すると、全体の歯並びを乱れているように見せている原因の歯はたった1本だったりします。1本あるいは2本の隙間や、へこみ、でっぱりですが、だったりします。

大掛かりで危険なワイヤー矯正をせずとも、必要最小限の歯を少し改善するだけで、かなりの満足感を得られる方法があります。

噛み合わせも変わりませんので、それまでと変わりなき噛む事が出来て、期間も費用の負担も格段に軽くすむ方法があります。

詳細はこちらをご覧下さい。


好評発売中! 『歯医者の言いなりになるな! -正しい歯科治療とインプラントの危険性-』 林晋哉・林裕之 著

過激なタイトルですが、歯医者と技工士が言うのだから間違いありません。口と全身の健康の一助になると自負しています。是非ご一読を!!

iinari_book1.jpg2010年 11月10日発売!

歯医者の言いなりになるな!
-正しい歯科治療とインプラントの危険性-

角川oneテーマ21 (新書判)
¥760(税込)
発行元:角川書店
SBN 978-4-04-710261-3-C0295

インプラント治療の欠陥とは!

著者:林晋哉 林裕之

内容: 週刊誌を賑わせたインプラントの死亡例。先端医療のずさんさが世間の注目を浴びることになったが、著者の林兄弟は以前より各メディアで激しく警鐘を鳴らしていた。満を持しての書き下ろし!

 

歯列矯正なんかやらなかった

歯並びと噛み合わせを混同しがちですが、実は違うのです。歯並びが悪くても、その人個有の噛み合わせなら機能上は支障がないのです。

特に矯正医はキレイに歯を並べる事に固執して、大切な「咬合」を理解していません。

ですから、歯並びだけにこだわった歯列矯正をして、見た目の歯並びはきれいになったけれど噛み合わせが狂ってしまい身体の調子がおかしくなったり病気になってしまう人が、引きも切らず私たちのところを訪れているのです。

適応できる範囲の変化ならいいですが、その変化を受け入れる側の適応力は様々です。
もちろん矯正をしても大丈夫な人もいます。しかし、すべてはその人の潜在的な適応力に依存していて、その適応力を測る方法がないのですから、大きな変化を与えてしまうのは危険です。

「こんなに体調が悪くなることを知っていたら、歯列矯正なんかやらなかった。元の歯並びでよかった」

何度この言葉を聞いたかわかりません。

「ハリガネ矯正」が危険な理由

歯列矯正で歯に貼りつけたチップとそれをつなぐワイヤーを使う方法は一般的にはハリガネ矯正と呼ばれることがあります。

噛み合わせバランスを崩す危険な方法であるにもかかわらす、いいことずくめですすめるのは悪い歯医者です。

ハリガネ矯正の原理はワイヤーで歯を強く締めつけ、出っ張っている歯を引っ込め、引っ込んでいる歯を前に出すことで歯並びを変える、というものです。

大きな問題は、歯並びを整えるためにスペースを作る必要があることかう、ワイヤーを掛ける前に健康芯歯(第一小臼歯)がよく抜かれることで、噛み合わせパランスを崩す原因になります。

またワイヤーで締めると前歯だけでなく、奥歯が手前のほうに傾いて高くなります。この状態では前歯と奥歯だけが噛み合い、その中間の歯は噛み合わ芯くなってしまいます。

こうなると、噛みづらく顎が不安定になるなどの障害を引き起こします。