見るのと見えているのは全く違う

今回の実験で、被験者が慣れ親しんだ環境ですら、変化の見落としは起こりえるということがわかりました。見るのと見えているのは全く違うのですね。目が節穴なんて言いますが、脳の働きによっては簡単に節穴化してしまうものなんです。” 【レントゲン技師の83%が、この画像の中にアレが写っているのに気づかない

ゴリラレントゲンは見えないところを可視化できる医学上の最大の発明ですが、実は読影術に優れていないとそこに写っているものの正体が見抜けないのです。かなりの専門的な知識と経験が必要とされる分野です。そのレントゲンの専門職を対象に行ったこの記事の実験の結論がです。

詳しい実験内容は元記事で確認して頂くとして、まさに-見るのと見えているのは全く違う-ことが自分の得意分野でも簡単に起こることの証明された訳です。

歯科の世界でも例外ではありません。レントゲンはもちろん患者さんの歯の形や歯型模型などから読み取れる事実も、見る目がないと見えてきません。また、見えているつもりでも見えてないのかもしれません。見る目の技量は経験や勉強の仕方によってかなりの差が出ますが、それでも自戒を込めて興味深く読んだ記事でした。

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目の不自由な人のSOS

知りませんでした。
このことを覚えて普及の一助になりたいと思います。
(林歯科)
目の不自由な人のSOS

「白杖のSOS」普及を 頭上に上げたら「助けて」
【2012/09/24付 西日本新聞朝刊】

”福岡県盲人協会(小西恭博会長、約千人)の福祉大会が23日、同県太宰府市で開かれ、目の不自由な人が外出時に道に迷うなど困った状況になった際、周囲の人に助けを求めるために白杖(はくじょう)を頭上に上げる動作を「白杖シグナル運動」として、全国に広める取り組みを進めることを決議した。

 シグナルは、視覚障害者が周囲のサポートを必要と感じたとき、手にした白杖を垂直に頭上約50センチ上げる。1970年代に同協会が提唱したが全国には普及しなかった。昨年の東日本大震災や7月の九州北部豪雨などで視覚障害者が孤立する状況が発生したことなどを踏まえ、緊急時に独自の合図を持つことが必要だと再度情報発信することにした。この日の大会には約200人が出席。今後、会員が街角で積極的にこのシグナルを活用するほか、日本盲人会連合などを通して全国運動とすることを目指す。”

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歌えなくなったと歯科医を提訴

リアン・ライムス 歯の治療で歌えなくなったと歯科医を提訴
https://goo.gl/O9wFP

“米カントリー歌手のリアン・ライムス(30)が、歯医者を相手取って訴訟を起こした。ゴシップサイトTMZの報道によれば、顎の関節の痛みを訴えていたリアンは歯科医のデュエイン・C・マッケイ氏からここ3年間、歯の表面に極薄のセラミックのシェルを貼り付け、真っ白な歯にする施術や、痛みを緩和するための治療を受けたという。”

詳しい治療内容は不明ですが、上記を読む限り、顎関節症の治療と、審美治療を同時進行していたのでしょうか?いずれにしてもやっかいな事態だと思います。彼女は以前から歯の治療のトラブルをツイートしていたそうで、

”リアンはマッケイ医師に対して、精神的かつ肉体的な負担、さらに歌えなくなったことによるこれまでと、未来の歌手業の収入を求めて損害賠償を支払うように要求している。”

のです。

口は食べる時もしゃべる時も動かして使いますので、安静にすることが機能的に難しく、口や顎関節のトラブルによるストレスは相当なものです。まして歌手ならば尚更でしょう。また、歯列矯正などが盛んなアメリカですから、見た目の不満もトラブルになりがちです。

アメリカは起訴社会と言われています。30数年も前の話ですが、アメリカで審美を専門にしている日系の歯科技工士の講習会で、「週に一度はコート(裁判所)通いですよ。」と嘆いていたのを思い出しました。歯科医ではなく、歯科技工士でさえそうなのかと、びっくりしたのを覚えています。さすがにそこまでではないですが、日本でも歯の治療トラブルから裁判になるケースは増えているようです。

この記事にはもう一方の当事者である歯科医の見解は一切載っていないので、真相は分かりませんが、リアン・ライムスさんはわずか13歳でグラミー賞を受賞したカントリーシンガーだそうですので、きっと賠償額も巨額なのでしょう。

出来れば続報でこのトラブルの真相と顛末を知りたいものです。

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ジュース飲みすぎで全歯失う

コーラと砂糖
ジュース飲みすぎで全歯失う、水嫌いで毎日最高8リットルも摂取。
https://news.nicovideo.jp/watch/nw513068

オーストラリアであったそうですが、”毎日6〜8リットルもの量を摂取”は本当でしょうかねえ。成人が飲む水分(食べ物からは除く)が1.5リットル程と言われていますから、水代わりにこれだけ飲めば、寝てるとき以外は歯が糖分に浸かっている状態でしょうから歯が溶けたり、糖尿になったり、何が起こっても仕方ないですね。

ここまで極端ではなくとも、食事以外の時に飴やジュースなどが常に口の中にあれば、少量でも歯にも体にもよくはありません。唾液は消化作用だけでなく歯を洗い流す働きもありますので、口に食べ物やジュースのない状態を作らなければなりません。

食事もおやつも時間を決め、メリハリの効いた食生活が大切です。

ジュースやコーラ、砂糖の害についてはこちらもどうぞ
https://www.exajp.com/blog/?s=%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%A9&submit.x=0&submit.y=0

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噛む機能を温存する治療法?!

 

放射線医学総合研究所(放医研)は1月31日、かむ動作を行うことで、注意に関する脳内ネットワークが賦活されることにより、認知課題の応答速度の改善が引き起こされていることが示唆されたと発表した。”噛む機能を温存する治療法?!かむ動作を行うことで注意力と判断速度が向上する – 放医研が確認 ]

これまでも噛む事の効用はさまざま報告されてきましたが、この研究報告は「注意に関する脳内ネットワーク」を解明したとされています。

第二次世界大戦で米軍のパイロットは眠気防止のためにガムを噛みました。ガムは軍事食だったのです。大リーグの選手もかなりの高率でガムを噛んでいます。リラックス効果や、やはり集中力が増すと言われて来ました。

日本でも幼稚園児を対象にしたよく噛ませる食事の実験で、IQが向上したとの報告があります。こうしたことから、学校でもガムを噛むことを積極的に取り入れてもいいのではないかと、自著で提言して来ました。

この記事で、注意力向上も目で見える形で示されたわけですが、別の意味で気になるのが下記の部分。

”かむ機能の重要性が示されたとともに、かむ機能を温存させる必要性が示されたと研究グループでは説明しており、例えば頭頸部のがんでは、手術によりかむ機能が温存できない場合があるが、今回の研究の観点からすれば、かむことのような機能を温存させる治療法が強く望まれるとしており、そうした意味では切らずに治すことが可能な重粒子線治療が、そうした機能を温存させる治療法として期待されるとしている。”

頭頸部の癌治療の現場で、噛む機能を温存するか否かの治療法をめぐる選択のせめぎ合いがあるようにも受け止められます。個人的には噛む機能を温存する治療を選択したいと思います。

先日の勘三郎さんの治療法をめぐ(https://goo.gl/rivPR)る近藤誠先生の見解などを考えても、自分の身に起きた場合にそなえて癌の治療法にはいろいろあることは知っておくべきだと改めて思いました。
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