パラ色の人生

当ブログでは、間違った治療の数々を指摘するとともに、ではどうすればいいのかという解決策も紹介しています。

どのような治療が適切なのかがわかれば、いい歯医者選ひの目安にもなることでしよう。そして、「噛み合わせバランス」を悪くしないためにふだんどのような点に気をつければいいのかも紹介しました。

毎日をよりよく生きる出発点は「食べる」ことにあります。食べるためにはよく噛めることが欠かせません。よく噛めるかどうかの力ギを握るのが「噛み合わせバランス」です。いい「噛み合わせバランス」を大切にしてパラ色の人生をエンジョイされるお役に立つことができれば嬉しく思います。

顎・口腔系のストレス

治療していた歯科医は、ブリッジの調整しかしていませんでした。つまり、歯列全体の噛み合わせは見ていなかった。これでは何度調整しても症状がなくならなかったはずです。

この患者さんの治療をするとき、真っ先に手をつけるべきは奥歯です。ブリッジを調整したり、作り直すよりも先に、奥歯を中心に全体のバランスが良くなるような調整を加えていかなければなりません。

慎重に経過を見ながら調整を進めていったところ、噛み合わせのバランスは良くなり、結果、会話にも食事にも不具合がなくなりました。同時に、頭痛や肩こりが消えました。「足が痛くて冬でもサンダルしか履けない」は「普通の靴が履ける」になり、全身のだるさも治療とリハビリを進めていくにつれて軽減されましたから、諸症状の原因はやはり顎・口腔系のストレスだったといえます。

奥歯の噛み合わせ

さらに詳しく話を聞いてみると、歯以外のところにもさまざまな症状が出ていました。

頭痛、肩こり、耳鳴りが起きていたほか、足が痛くて冬でもサンダルしか履けないとのこと。さらには、体が四六時中だるく、食事の仕度をするとクタクタになってしまい、20~30分は横になっている、という話です。

こうした症状について、ご本人は60歳のときに受けた心臓弁膜症の手術のせいだと思っているようでしたが、噛み合わせの狂いが原因である可能性は充分に考えられます。

調べてみると、ブリッジの部分がおかしかったのは言うまでもありませんが、狂いが大きかったのは奥歯のほうでした。合わないブリッジは、前歯だけではなく、奥歯の噛み合わせも狂わせていたのです。

読売新聞の記事にちょっとひと言

「歯を離し あご守る」と題した8月20日読売新聞の記事ですが、顎関節症の原因にふれて、

「歯ぎしりや、食べ物を片側の歯だけでかむ、ほおづえをつく、といった癖も、顎関節症を悪化させる可能性がある。」

に関して異論はありませんが、歯列矯正やブリッジ(特に多数歯のブリッジ)、インプラント、入れ歯などの歯科治療が原因になる事あります。

噛み癖を診断し、治す方法を指導してくれ、健康な歯を削らない歯医者を探す事が肝心です。

体のよじれは噛み合わせの悪さから

めまいが始まったのは、その4年前だとのこと。つまり、合わない部分入れ歯を入れたのと同時期から、異変が現れていたわけです。

口の中を見せてもらうと、残っていた歯は、上が7本、下が13本。抜けたところに部分入れ歯が入っていたわけですが、上顎右側に入っていた部分入れ歯は、ずいぶん奇妙な形をしていました。中央部が山型に高くなっていたのです。逆に、そこに対合する歯列は、V字型に凹んでいました。

このような不自然な噛み合わせになっていたのは右側だけです。したがって、噛み合う高さは左右でバラバラです。こんな状態ではまともに食事ができなくなって当然です。むろん歯以外のところに悪影響を及ぼしている可能性はあります。

立ち姿をチェックしてみると、右肩が大きく下がっていて、体全体によじれがありました。体がよじれていれば、脳につながる神経が大きく圧迫されますから、おそらくこれがめまいの原因です。

つまり、めまいは体のよじれから起こっている可能性があり、体のよじれは噛み合わせの悪さから起こっている可能性があったわけです。そして、噛み合わせを悪くしていたのは、中央部が山型に盛り上がっている合わない入れ歯でした。