林歯科の新刊本 | 歯科医は今日も、やりたい放題

2014年5月22日林歯科の新刊本“歯科医は今日も、やりたい放題”が三五館から大好評発売中!【本の詳細はこちらです】

林歯科の新刊本

歯科医は今日も、やりたい放題

林晋哉・林晋哉 著
単行本: 216ページ / 出版社: 三五館
ISBN-10: 4883206114 / ISBN-13: 978-4883206117
発売日: 2014/5/22

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内容紹介

噛み合わせを狂わせる歯列矯正、体への危険を無視したインプラント、合わない入れ歯の粗製乱造、意味のない歯石取り……こうした無数の“患者のためにならない治療”とともに、それを助長する保険制度。日本の歯科医療は崩壊寸前!――被害者にならないために知っておきたい、大切な話。

良い歯医者と、そうではない歯医者は、いったいどこが違うのか?現役歯科医が暴く、「やりたい放題」の業界の裏側と、本当に患者のためになる治療、そして良い歯医者の見抜き方とは?


“歯科医は今日も、やりたい放題”
【本書より】

  • よい歯医者とそうでない歯医者とはどこが違うのか?
  • 歯は食べるためだけに存在しているのではない
  • よい歯科医療とは何か?
  • ストレスなく過ごせる口
  • 私たちはどうやって噛んでいるか?
  • 顎・口腔系の神業──髪の毛一本も見逃さない
  • なぜ歯を治療したら痔が改善したのか
  • 犬の咀嚼システムを崩壊させてみると…
  • 咀嚼システムには個性がある──赤ちゃんは噛めない
  • きれいな歯並びがよい噛み合わせではない!
  • 「すぐ慣れます」が命取り
  • 噛み合わせの不具合は生命にかかわる
  • リスクを負って歯列矯正をする芸能人
  • 「人の患者を取るな! 」と叫んだ矯正医
  • 噛みしめは百害あって一利もない
  • 木を見て森を見ない従来の治療法
  • 虫歯治療の大間違い
  • なぜ一本だけ虫歯ができるのか──虫歯菌だけが虫歯の原因ではない
  • 虫歯は「複雑適応系」──噛みしめや体質などが原因となる
  • 歯磨きは虫歯を予防しない
  • 歯にも「免疫力」がある
  • インプラントは身体に刺さった棘
  • 良い入れ歯、ダメな入れ歯
  • 歯があるうちから入れ歯をつくる準備を
  • いくら費用をかけても、だめな入れ歯はだめ
  • 歯石と抜歯の誤解
  • 歯石は本当に悪者なのか?
  • ブリッジより一本義歯
  • 八〇二〇運動は歯医者の敗北宣言
  • コンビニよりも多い歯科医院
  • 保険制度を悪用する歯科医たち
  • 自由診療よりも保険診療のほうがオイシイ理由
  • 使わない器具の請求ができる保険診療制度の問題点
  • 最近の不正請求の手口
  • 不良品をつくることで金儲けができる不思議な制度
  • 歯科医師会はなんのためにあるのか?
  • 歯科には診断がない?
  • カルテと呼べない歯科医のカルテ
  • ニセ矯正歯科医に要注意
  • 矯正の世界では悪徳商法が自由自在
  • 歯科医療がダメな最大の原因は歯科教育にある
  • 歯科大学の現状
  • 歯科教育の問題点
  • 歯学部で教わることはまったく実用にならない
  • 大学病院に行ってはいけない
  • 国家試験の問題漏洩という重大事件の笑える真相

    etc…..歯科業界の裏側と大切な情報が満載!!

著者について

林晋哉◎1962年、東京都生まれ。歯科医師。日本大学歯学部卒業後、勤務医を経て、1994年にを併設した林歯科を開業。開業前は保険診療を行なっていたが、「自らの受けたい歯科医療」を追求した結果、保険診療を一切行なわない歯科に。本書では、「やりたい放題」の
歯科界の行状を指摘しながら、正しい歯科医療の在り方を提示した。

林裕之◎1956年、東京都生まれ。歯科技工士。日本歯科大学附属歯科専門学校(現・日本歯科大学東京短期大学)を卒業後、歯科技工所、歯科医院勤務を経て、を開設。「顎・口腔系」の歯科技工を行なう技工士として、弟と二人三脚で、よりよい歯科医療について研究を重ねる。

噛まない人はダメになる


【口からわかること(中)】「かむ」刺激が脳も活性化

”「咀嚼による刺激で神経細胞が死ぬのを防ぐことができれば、認知症の防止などにもつながる可能性がある」”との朝日新聞の記事です。https://goo.gl/jRhn6

この記事にもあるように「噛む効用」も古くて新しいテーマです。噛む事は食べ物を噛み砕くだけでなく、咀嚼運動がもたらす脳や身体へ影響は古くから指摘されてきました。

こうして「噛む効用」は、時々メディアに取り上げられるのですが、歯科医療のメインストリームにはなかなかなりません。

写真の「噛まない人はダメになる」(咀嚼研究センター設立推進グループ編) という過激なタイトルの本が 風人社から発行されたのが、1987年11月。25年も前です。この本は一般向け講演会「噛まない人はダメになる」での様々な分野の学者の発表をまとめて出版したものです。この講演会は立ち見が出る程盛況だったと書かれています。「食べ物を噛むということは、口のなかだけの問題ではない」と、咀嚼システムや口の機能、脳や全身との関連の重要性を一般の人々に訴えていたのです。

そして、この10年後の1997年8月には『 誰も気づかなかった 噛む効用 ― 咀嚼のサイエンス』 窪田 金次郎 (監修), 日本咀嚼学会(編集) が発行されています。この本の内容は以下の通りです。

『噛むことは、こんなに身体にいい!脳の働きを活発にし、がんや糖尿病などの成人病を防ぎ、肩こり・腰痛を治し、スポーツ能力を高め、寝たきり老人を立ち上がらせ、ボケを予防する驚異の生命システム「咀嚼」の謎に迫る!日本初の一般向け「咀嚼の科学」。歯科医学をはじめ、生理学・解剖学・食品栄養学・保健学等の、各研究機関の最前線で活躍する26名の専門家を結集。日本咀嚼学会が、世に問う記念碑的一冊。
』(「BOOK」データベースより)

こうして古くから歯科医療の奥深さ、可能性が示されていたのに、今でも歯の修理、修復ばかりの歯科のままなのはなぜでしょう?予防と言えば「磨け、磨け」これでは歯科は科学ではないと言われてしまうわけです。そもそも上記のような本をどれだけの歯科医が読んでいるでしょうか?

『がんや糖尿病などの成人病を防ぎ、肩こり・腰痛を治し、スポーツ能力を高め、寝たきり老人を立ち上がらせ、ボケを予防する』こうした素晴らしいことに繫がる歯科医療で国民の健康に大きく寄与出来るのですから、今からでも歯科教育のシステムを変えて、修理屋から医療へと変革すべきです。

咀嚼のサイエンスに気づかなかないのは他ならぬ歯医者自身です。「僕は咬合(かみ合わせ)は専門じゃないから」と平然と口にするのが歯科医の現状です。患者さんの歯はいじっても、自分の咀嚼システムすら知らない”噛めない歯医者”が多いので歯科界はダメになったのでしょうか?

‘「DE-OIL」でキレイになる’ 紀伊国屋書店で販売開始

 

 
紀伊国屋平積み'11.9

'「DE-OIL」でキレイになる' 紀伊国屋書店で販売開始

私(兄)の家内と娘の本”「DE-OIL」でキレイになる ”の全国の紀伊国屋書店さんでの販売が始まりました。

今まではアマゾンだけでの取り扱いでしたが、全国の紀伊国屋書店さんで平積みされています。ありがたいことです。

娘の食物アレルギーによるアトピーきっかっけに食の在り方に目覚めました。キーポイントは現代の食事で摂り過ぎがちになる脂質(油)に問題があること。

その油の量を減らし、良い油((ω3=αリノレン酸)
)を少量使う「DE-OIL」のレシピに到達。娘のアトピーも治り、冷えや、便秘もなくなり、すっかり元気になりました。その体験も記してあります。

油については、日本脂質栄養学会のサイトに掲載されている「油脂(あぶら)の栄養革命が進行中なのは、ご存じですか?」をぜひお読みになって下さい。

「DE-OIL」でキレイになる

お読み頂ければ幸いです。

日本人は何故、八重歯が好きなのか

夕べの「たけしのニッポンのミカタ!~噛まないアナタは損してる!?~」もそれなりに面白かったです。

よく噛むことは記憶力をアップさせ、美容にも健康にも良いという切り口は先日の「ためしてガッテン」と同じでしたが、この情報が常に古くて新しいというのが、歯がゆいのです。

ドイツの一部の小学校では授業中にガムを噛ませているそうですが、学校でガムを噛ませましょう!を拙著で提唱したのは10年前。その効用を知ればもっともっと広まって然るべき。ホントに歯がゆい。

ただ、「日本人は何故、八重歯が好きなのか」という外国人のギモンをきっかけにした特集は目を見張るものがありました。

最近、若者のあいだで八重歯がチャームポイントとして見直されているとは驚きました。かねてより、八重歯を治す必要などないと主張してきましたが、付け八重歯まで登場しているとは知りませんでした。

また、谷崎潤一郎の「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」の中の「懶惰の説(らんだのせつ)」で八重歯を可愛らしいと見るのは日本人の美意識に根ざしたものと解かれているなど、知らない事が多く勉強になりました。

さっそく谷崎潤一郎の陰翳礼讃 (中公文庫) をオーダーしました。

誰も気づかなかった 噛む効用―咀嚼のサイエンス

噛む効用

誰も気づかなかった 噛む効用―咀嚼のサイエンス
窪田 金次郎 (監修), 日本咀嚼学会 (編集)

14年前の1997年発行です。

噛むことは、こんなに身体にいい!
脳の働きを活発にし、がんや糖尿病などの成人病を防ぎ、肩こり・腰痛を治し、スポーツ能力を高め、寝たきり老人を立ち上がらせ、ボケを予防する驚異の生命システム「咀嚼」。

その謎に迫る!日本初の一般向け「咀嚼の科学」。歯科医学をはじめ、生理学・解剖学・食品栄養学・保健学等の、各研究機関の最前線で活躍する26名の専門家を結集。日本咀嚼学会が、世に問う記念碑的一冊。

先日のNHKためしてガッテンもそうでしたが、「噛む効用」は国民の健康に役立ち、医療費の削減効果も大きいのですから、歯科界あげて取り組み、アピールするべきだと改めて思うのです。