マッサージや整体で骨折の被害も

マッサージや整体で骨折の被害も

”マッサージや整体を受けて骨折するなどのトラブルが今増えています。被害の相談が5年間で800件近く寄せられているとして、国民生活センターが注意を呼びかけました。”

国民生活センターが注意を呼びかけるのだから、実態は数字以上なのでしょう。先日も友人と会食して、整体で酷い目に会い却って身体が痛くなった話を聞いたばかり。

都内のターミナル駅の周りには、手軽に受けられる簡易マッサージやフットケアなどの店が、軒を連ねており、それだけ、身体の不調を抱える人が多いのでしょう。

私も何度か簡易マッサージを受けたことがあります。確かに、凝ったところを人に優しく揉んでもらうと気持ちよいですが、その一方あまりにもお手軽に身体に触り、解ったような事を言うのでヤバい業界だと感じたこともあります。

あん摩マッサージ指圧師は国家資格なので、民間で制定した制度とは違います。

身体をボキボキ鳴らしたり、急激に向きを変えるなどは危険です。最低でも国家資格の取得者がどうかが目安でしょうか。

尚、首、肩、背中のコリや痛み、腰痛などは歯の不調や、噛み締めなどの悪癖が原因の場合も多々あります。咀嚼筋マッサージや割り箸法は自分で手軽に出来る安全で効果の大きい方法です。是非、お試しを。

割りばし法と咀嚼筋マッサージのススメ

金メダルの噛み合わせ

体操男子個人総合で内村航平選手が金メダルを獲得しました。おめでとうございます!

先日のブログで、トップアスリートには共通する噛み合わせの特徴があることを記しましたが、内村選手もまさしくそのタイプ。インタビューに答える姿で観察しました。いわゆる切端咬合ぎみで上の前歯の少し乱れた歯並びが、下の前歯に上手く噛み合って安定した噛み合わせをしていると思います。

少し乱れた前歯を含めて噛み合わせは、彼固有のものなので、機能には何の支障もありません。

今後、心配なのは何も知らないアホな歯医者が歯並びを治せと勧めることです。そんなことをしたら選手生命は終わってしまいます。長年鍛えた身体と連動するように今の噛み合わせも成長し獲得したシステムです。決して安易にいじってはいけません。それだけが心配です。

ともあれ、金メダル本当におめでとうございます!

オリンピックと噛み合わせ


いよいよロンドンオリンピックが始まります。夕べのサッカースペイン戦には興奮しました。女子サッカーや柔道、水泳、体操など日本勢の活躍も楽しみです。

世界各国のトップアスリートが集まる大会には、別の楽しみもあるのです。それは彼らの口元を観察すること。顔の輪郭や、インタビューの時の口(顎)の動き方などで噛み合わせのタイプを観察するのです。

今までもこのブログや拙著で何度か指摘したのですが、イチロー選手や松井選手、サッカー日本代表の本田選手など、トップアスリートにはいわゆる反対咬合や切端咬合と呼ばれるタイプの噛み合わせの選手が圧倒的に多いのです。

多いのは下の顎が少し前に出たタイプの噛み合わせです。一番分かりやすいのがアントニオ猪木さん。彼ほど極端ではないにしても、同じ傾向の噛み合わせタイプのスポーツ選手は本当に多い。いろいろなスポーツで長年観察しているので、運動能力と噛み合わせタイプには相関関係があると確信しています。皆さんもそんな見方で楽しんではいかがでしょうか?

(そして、常々どなたか専門の方に研究して頂きたいと思っています。きっと面白い研究成果が出て活用範囲は広いと思います。どなたかよろしくお願い致します。)

先生は噛み合わせの専門家ですか?

歯科に関するサイトを見ていると、「噛み合わせ」の講演会や研修会が相変わらず開催されているのであきれてしまいます。これらの研修会などは歯科医師や歯科技工士を対象にしたもので、一般の人に向けたものではありません。

歯を扱う職業に就きながら、「噛み合わせ」が分からない歯医者や技工士が未だにいることを患者さんである一般の人は知りません。

人間の体の事ですから未解明の部分があるとはいえ、歯は噛み合うのが当たり前ですから、カンや経験だけで適当な修理をしているようなものです。7年前のこのブログで ”非専門家集団” と題して同じような事をぼやいています。↓

その時と同じアドバイスが未だに通用するのが情けないですが、大事なアドバイスですので使ってみて下さい。”みなさんが通っている歯医者さんに一度聞いて確かめてみて下さい。「先生は噛み合わせの専門家ですか?」と。”

2005年12月14日
非専門家集団

友人に噛み合わせを専門にしていると言ったら、「歯医者はみんな噛み合わせの専門家じゃないの?」と聞かれ、言葉に詰まってしまった。

友人の驚きと疑問は至極当然なのだが、一方では悲しい現実を言い当ててもいる。

噛み合わせてナンボの歯を扱って暮らしているのに、大多数の歯医者も技工士も噛み合わせの正しい知識を持っていない、知ろうともしていない。

歯科界は非専門家が集まった専門職というなんとも不可解な業界です。

治療後の一言「そのうち慣れますよ。」が諸悪の根源。

この根の深さはちょっとやそっとでは語れない。

みなさんが通っている歯医者さんに一度聞いて確かめてみて下さい。「先生は噛み合わせの専門家ですか?」と。

 

私も噛み合わせが悪いんですよね

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昨日銀行の新しい若い担当者と話していると、「私も噛み合わせが悪いんですよね」と言い出しました。

私たちは職業柄長年染み付いた癖で、対面して話をしていると、無意識に相手の顔貌(骨格や筋肉の付き方)、頭の傾き、口の動き(顎関節の動き)、そして、見える範囲の歯や歯並びからその人の口の状態全般を観察してしまいます。

昨日の若い担当者はそれまでの会話で、口(噛み合わせ)には特に問題ないと判断していましたので、会話の途中で「私も噛み合わせが悪いんですよね」と軽く切り出された時は戸惑いました。

彼は上の歯並びがほんの少しだけ乱れてていたので、その事を気にして、そう言ったのではないかと思うのですが、歯並びと噛み合わせは別の問題なのです。

しかし、四方山話で解説できる簡単な話ではないし、昨日は別の用事がメインだったのでそのままスルーしました。

診療以外の日常でこうした場面はままあるのですが、正直困ります。相手の気持ちはよく解るのですが、専門的な内容は、会話のついでに話せるほど簡単ではないのです。相手の気を悪くしないように気遣いしているつもりですが、それが上手く伝わっていなければごめんなさい。

しかし、本当に自分の口の状態を知りたい時や、個別の問題を抱えている時はアポイントをとって下さい。林歯科の初回はご相談で、約1時間ゆっくり話し合います。料金は¥10,500_です。

歯医者の言いなりになるな!/林晋哉、林裕之