割りばし法と咀嚼筋マッサージのススメ

昨日の顎関節症の記事には、予防法や自分で出来る症状の緩和法が載っていませんでしたが、私達は「わりばし法」と「咀嚼筋マッサージ」を推奨しています。

多くの患者さんが実践され驚くような効果を上げています。

例え顎の症状が無くとも、全身がリラックスでき、しかも簡単な方法なのでおススメです。ぜひお試しを。

割りばし法 ↓

咀嚼筋マッサージ

両手を左右の頬に当てて奥歯で噛みしめるとグッと動く筋肉が咬筋です。同様に頭の両脇(耳の上あたり)で噛みしめると動く筋肉が側頭筋です。

この二つの咀 嚼筋を押してみて痛みを感じれば、その筋肉にダメージがあると言うことですので、これらの筋肉をマッサージして揉みほぐすのです。首や肩、背中の凝りを揉みほぐすのは一般的ですが、『顔や頭の凝り』はあまり意識されていないため、咀嚼筋への長年のストレスが蓄積されてしまいがちです。

*痛みを感じる部分を中心に、自分が気持ち良い強さでマッサージします。
*咀嚼筋へのマッサージで顔や頭だけでなく首や肩等の凝りが楽になる場合もあります。
*このマッサージもやり すぎは逆効果です。
*一回のマッサージ時間は1分以内とし、短いマッサージをこまめのするのが効果を高めるコツです。

「あごの音がする」20代前半女性39%

↓ 「あごの関節痛 ストレス原因、筋肉ほぐして」の記事です。

以下抜粋です。

「口を開けたときの関節の雑音や痛み、口が開きにくいといった症状が現れる、慢性の病気」が顎関節症だ。

原因の多くはストレス、精神的な緊張だという。ストレスから歯ぎしりをしたり、歯を食いしばったりと、あごの筋肉を緊張させる状態や悪い習慣が続くと、起きやすい。診察では、奥歯がすり減っていないかも確認するそうだ。骨折や打撲、あごの手術の後遺障害として生じる場合もある。いくつかの要素が重なることもある。

*記事にはありませんが、歯科治療が原因で顎関節症を発症する場合もありますのでくれぐれもご注意を。

噛み合わせが悪くて激やせ!

夕べ、久しぶりに逢った知り合いの方からいきなり、「知り合いの娘が噛み合わせが悪くて激やせしちゃって困ってるんだけど、そんなことってあるの?」

「あります。残念ながらいくらでも。特に成人後の歯列矯正をしたり、おかしな噛み合わせ治療を受けると、身体がボロボロになってしまうことがままあります。」

「怖いねぇ」

「そう安易に歯をいじると怖いんです。」

この後、具体的な症状や対処法の話になりましたが、文字では再現不可能なので載せられません。ごめんなさい。

とにかく、安易に削らない、抜かない、動かさない。いじった歯を元に戻すのは不可能なのです。

噛み締めのレッドバロン

映画「レッドバロン」は第1次大戦のドイツ空軍の英雄の話。複葉機での戦闘シーンなどが見所でしたが、私は他のところに目が釘付けでした。

主人公レッドバロン役のマティアス・シュヴァイクホファーという俳優さんの噛み締め癖がとにかく酷いのです。

どのシーンでも奥歯を強く噛み締めていて、エラの部分の筋肉(咬筋)の力こぶがぎゅっと何度も盛り上がるのです。

これは演技ではなく彼固有の癖だと思います。こんなに噛み締め癖があると奥歯はダメージを受けていておそらくすでに何らかの歯科治療を受けていると思います。

初めは歯の修理で済むのですが、それでもあんなに噛み締めを続けているとなると、歯は不要な圧力を受け続け、修理では追いつかず、歯周病なども発症し、遠からず壊れます。

その後インプラントにしても入れ歯にしても、この癖を治さない限り長くもつ事は無いと思われます。顎の筋肉やそれに関連する首などの筋肉もダメージを受け、痛みやコリなどもあると思います。

噛み締めを止める方法を彼に伝える手だてがないので、彼が良い歯医者と出会う事を祈るばかりです。

悲しみを少しでもほぐせれば・・・ 簡単な咀嚼筋マッサージ

かつて私達の元に「姉が亡くなって以来、口が聞かなくなった」と言う患者さんが訪れました。

大きな悲しみはストレスとなり、気は沈み、沈痛な面持ちになってしまいます。沈痛な面持ちが続くと、笑顔や怒りなど顔の表情を作る表情筋が凝り、固くなってしまいます。

さらに歯を食いしばって耐えていると阻鴫筋(ものを噛むための筋肉)も凝ってきます。普段よりも歯を食いしばる時間が長くなると、顎関節を圧迫し、口が開けづらくなったり、少ししか開かなくなったりします。首や肩こりの原因になったりもします。

「顔の筋肉が凝る」ことはあまり知られていません。対処法は簡単なマッサージが効果的です。顔全体、特に顎、エラの部分や側頭筋(耳から上の頭の両サイド)を痛くない程度に少しマッサージするだけで、思いのほか顔の筋肉もほぐれ、首や肩の凝りも楽になる事があります。

↓ 上記の患者さんも「咀嚼筋マッサージ」を取り入れた治療で口が開くようになりました。

ニュース映像に写る被災された方々に無表情の方が多いように思われます。おそらく顔全体の筋肉も凝っていると思います。悲しみを簡単にほぐすことは出来ませんが、せめて顔の凝りが少しでもほぐれたらと思います。

(いわき市で診療されているS先生咀嚼筋マッサージを患者さんに教えてあげて下さい。よろしくお願い致します。)